私の職場は、ある県立高校です
といっても教員ではありません。事務職員です
一応、地方公務員の端くれです
学校という場所が大好きで、そこを自分の職場にしたくて、
高3のときに採用試験を受けました。
職種は「教育事務」という区分で、主に県立学校に配属されます。
学力的には中の下くらいの高校でしたから、
専門学校卒者や短大卒者も受験する枠に
合格するわけがないと思っていた試験。
なんと運と気合いだけで合格してしまったのです
どんな仕事でも同じですが、実際にやってみると結構大変
1日何十件もの電話と窓口の応対に勤務時間の大半を使い
施設管理や給与計算などの本来の仕事にかかる頃には、
気がつけば終業時刻
建物の管理上あまり残業はできず、
かと言って個人情報満載の書類を持ち帰るわけにもいかず、
最初の頃は休日出勤が当たり前でした
一番手間がかかるのが、教員から出てくる書類チェックです
休暇の申請書、出張の申請書・報告書、様々な手当の申請書
etc…
もし書類不備に気づかずに間違った額の手当を支給してしまったら、
指導を受けるのは私たち事務職員です
皆サマの税金を使わせていただいている以上、
1円の間違いも許されないのは当然ですけどね
問題は、先生の中にその意識が薄い人がいること
(もちろん、そうじゃない人もたくさんいます。)
不備を指摘しようものなら、
「これくらい、そっちで直しといてよ」
私文書偽造で私が捕まっちゃいます
「俺、忙しいんだけど」
分かってます。でも忙しいのはあなただけじゃありませんっ
「そんな細かいこと言うなよこれだから”お役所”は…」
同感です。でも公務員である以上は規則に従ってくださいよぉ
「こんな分かりにくい書式作るのが悪いんだよ」
私が決めたんじゃありません抗議は知事にお願いします
この人たちがいなかったら、私の仕事って楽になるかも。
そう思ったことも、1度や2度じゃありません
(くどいですが、そうじゃない人もたくさんいます。)
先生にしてみれば、事務仕事が増えたおかげで
本来の教員の仕事に思うように時間を割けなくて、
苛立つ気持ちがあるのは分かります。
でも、事務職員に当たるのは筋違いです
私は学校は好きでしたが、中学校時代のあることがきっかけで、
学校の先生は大っ嫌いでした。
「嫌い」と言うよりは「信用できない」と言った方が正しいかもしれません。
それに加えて就職してからのこんな出来事に、
3年後に初任校を離れる頃には、すっかり教員に幻滅していました
まさか、そんな私が
教員である彼に恋をするとは思ってもいませんでした。
To be continue…