『槍ヶ岳への道』Road to Mt.yarigatake
最終日
とうとう最後の朝を迎える
昨日のうちに槍平まで下りたので、この先もうこれ以上、上へと登っていくところはない
そう、後は終点の新穂高温泉無事に下山するだけ。
長かった山の旅もいよいよ終わり
苦しかった日々を思い返すと、苦々しいようで、また懐かしいようで
惑星メーテルを目の前にした鉄郎はきっとこんな気分だったのだろうと
そんな思いを胸に馳せつつ
出発の準備を整えるのであーった
槍平は深い谷にあって8時を過ぎてやっとその谷に陽が届きはじめる
遠くのジャン・ダルムの陰影が勇ましい
ここから新穂高まではコースタイムで3時間半
普通に歩けば2時間半ほど
昼までに着けば良いので、はじめて朝をのんびりと過ごした
昨夜の嵐が嘘のようい穏やかな朝
陽が届きはじめると、濡れたテントを乾かしはじめる
本当に爽やかな朝
朝食を食べてコーヒー飲んでと
完全に戦闘モードが解除された気分
9時を過ぎて出発
さよなら槍平
まだ、終わったわけではないので最後まで油断しないよう気をつけて
右俣の谷を歩く
左に穂高、右の奥には笠ヶ岳を望む
滝谷
滝谷避難小屋は幽霊がたくさんいるとかいないとか(笑)
小屋の中に置いていたアイゼンが朝起きると外に放ってあったりとか・・・
こわー(>_<)
白出沢の出合を過ぎると、山道は終わって広いジャリ道に
そう、先月はここから奥穂に向かったなぁ
なんだか懐かしい
ここまで来ると
いよいよ、この山歩きも終わると実感が沸いてくる。
そして
ここから1時間ほどサクサクと歩いくと・・・
ゴーーーーーーール!
新穂高温泉到着
北アルプス 針ノ木~裏銀座~槍ヶ岳~新穂高 縦走
完走
登ったピーク 17峰
総歩行時間 およそ45時間
トラブルもなく運良く完走することが出来た
救助ヘリもよく見かけたし、連休の為か事故も多かったようで
何よりも無事に戻れたことが良かった
やれば出来るもんだ(笑)
新穂高まで下りて来ると嫌が応でも、今は夏なんだと思い出させてくれる
下界まで下りたらもっと暑いんやろな・・・
現実世界に戻る寂しさも少し感じながら
この上ない充実感を持ってまた街へと帰るのでした。。。
と、
その前に!
そう、山を下りて一番最初にしたかった事
冷たい生ビールを一気飲みする!
最高に美味い一杯でした(^o^)ノ
最終日 終わり