OECD設立50周年記念行事の演説で、菅首相が今後のエネルギー政策に関連して、一千万戸の屋根への太陽光パネル設置を目指す考えを表明した件で、民主党内にはまた新たな火種が一つ増えたようです。懸案先送りと唐突の発言と陳謝が繰り返されるこの政権に閉口します。



一方で、今日にも野党から菅政権に対する内閣不信任決議案が提出されるとされ、復興対策の早期実施が大義名分の本案も、なんだか本末転倒の政局と化してしまいそうな様相です。民主党内から一定の造反議員が得られず、本案が廃案となった場合、菅政権は国会のお隅付けを得た形になり、長期政権へ向けての分岐点ともなるかも、です。



ところで、先月中旬、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、政府は同県名護市辺野古に建設する代替施設の形状について、米側が求めていた滑走路をV字形に配置する方式を容認する方針を固めたことが報じられましたが、メディアはそれ以上の追求を行っていないようで、メディアも思考停止状態と化しています。



ここのところメディア関係者の興味は、福島原発に収斂されつつあります。メディア関係者にとって、震災の話題はもう新鮮味がないというような印象で、私たちにとっては何の関わりあいのない殺人事件報道が繰り返されています。防衛問題、防災問題で混迷する国家存亡の今、内田裕也さんの問題などどうでもいいではないですか?


アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-ケビン・メア

さて、先々週、「たかじんのそこまで言って委員会」で元米国務省東アジア・太平洋局 日本部部長で、ケビン・メアさんが登場していました。



アメリカン大学 の学生を対象に国務省内で行なわれた講義の中で、「「沖縄県民はごまかしとゆすりの名人」、「沖縄の人々は、怠惰でゴーヤーも育てられない」という発言を行ったとして、更迭された方ですね。



この番組で、「愛する日本で、一番嫌われ者の米国人になるのが耐えられない」と話し、報道された発言は「米軍基地再編を妨げようとするグループ」の歪曲によるもので事実に反するものであると主張されました。講義の受講者の中に、反米軍基地グループに関係する日本人がいたそうです。



この問題については、フォト・ジャーナリストの佐藤弘弥さんがその全文を引用し、次のサイトでわかりやすく説明してくれています。



米国国務省高官「沖縄ゆすりの名人」発言を読む - JanJanBlog

http://www.janjanblog.com/archives/32993


佐藤さんは結論として、ケビン・メアさんの発言をやはり問題視していますが、櫻井良子さんは別の視点で、ケビン・メアさんを擁護しています。


【櫻井よしこ 菅首相に申す】メア発言の真意+(1/3ページ) - MSN産経ニュース>

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110310/plc11031003020005-n1.htm



ここのところ政治もメディアも、大局観を失っているように思えてなりません。囲碁の世界には大場と急場と言う言葉があり、接戦では大場より急場というのが定石のようですが、より広いところを探して打つという大場観がなくて急場凌ぎばかりでは未来が見えてきませんよね。



ケヴィンメア - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%A2