2001年に放送された木村拓哉さん主演のドラマHERO」に嵌っています。再々々放送になるんでしょうか。今から9年前の作品で、テレビショッピングの商品群はさすがに笑えますが、出演陣が今とあまり変わっていないことにちょっと驚きます。毎回、木村さんが煙草を吸うシーンがありますが、これは今では考えられないですよね。


脚本は、大竹研(第1話)、福田靖 2467911)、秦建日子 5)、田辺満(810)という布陣ですが、その中心となっている福田靖さんは、「海猿 」(2005 )、「ガリレオ 」(2007年)、「CHANGE 」(2008年)、それらの映画化作品、「犯人に告ぐ 」(2007年)、「20世紀少年 」(2008年)、さらにはNHK大河ドラマ 龍馬伝 」の脚本を手がけているという売れっ子脚本家ですね。



アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-HERO組織

このドラマを面白くしている点の一つに、検察という組織を検事と検察事務官のそれぞれに焦点を当てていることがあげられると思います。そして、その一つの支部の人事配置が実にバランスが取れていることです。私も何度か仕事で地方検察局や区検を訪ねたことがありますので、実際の検察の様子も知っていますが、当然ドラマとは違います。


このドラマの第10話のエンディングで、検察の記章である「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)章」を紛失した阿部寛 さん扮する芝山 貢検事が、記章を見つけた後に梅沢富美男 さん扮する矢口刑事にこの記章についての語るシーンが印象的でした。



アラフィーオヤジの起業・夢追いセレナーデ-検察官記章

「秋霜烈日」とは、秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさのことで、刑罰・権威などが極めてきびしく、また厳かであることのたとえなんだそうです。ウィキペディアには次のように解説されています。



検察官記章は、1950年に「旭日と の花弁と葉」をあしらったものとして制定された。このデザインは四方八方に広がる と日差しのようにも見えるため、「秋霜烈日のバッチ」「秋霜烈日章」などとして呼ばれている。


秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさの意味から刑罰・権威などが極めてきびしく、また厳かであるこのたとえが、検事の職務とその理想像をよく表しており、刑罰の厳しさのたとえとしても使われる。


また、「検察官・裁判官・弁護士になるには」(ぺりかん社 「なるにはブックス」シリーズ)では、「検事には霜の如き厳格さばかりでなく陽射しのような暖かさも必要」という意味を込めて制定されたと記述されている。


「霜の如き厳格さばかりでなく陽射しのような暖かさも必要」とされる検事という職責。最近では国策捜査、冤罪に始まり、民主党小沢幹事長を起訴できなかったことなどいまひとつイメージがよくありません。一昔前は「巨悪」に挑む精悍なイメージがありましたが、検察といえども組織疲労の病巣が感染しているのでしょうか。


ドラマで松たか子 さん扮する雨宮舞子事務官が矢口刑事に「理想を追いかけたらダメなんですか」と語ったように、検事に方々はこの記章に表される奮起を期待したいところです。ちなみに児玉清さん扮する鍋島利光次席検事とは、次のような役職です。


高等検察庁及び地方検察庁の組織の中で、トップの検事長(高等検察庁)または検事長(地方検察庁)の次の地位。次席検事は、地検のスポークスマンでもある。地検で処理した事件のうち、社会に公表できる内容はだいたい次席検事を通じて発表される。検察庁の仕事が、公正に行われていることを明らかにする意味ももっている。


<映画を「ビジネス」にしたテレビマン亀山千広>

http://ameblo.jp/asongotoh/entry-10088931109.html

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