先日「3つの原理」(ローレンス・トーブ著)という本を取り上げました。(「2020年までに日本が中国、南北朝鮮とともに世界を牽引するという近未来予測」8/27付記事)この本の中で、トーブ氏は「セックス(性)、年齢、カースト(社会階層)」という三つのモデルをマトリックスすることで、新たな史観を描いて見せました。そのモデルの一つ、「カースト・モデル」について、次のように区分しました。


<精神・宗教の時代>・・・紀元前3000万年頃~紀元前4000/2000
<戦士の時代>・・・・・・・・・・紀元前4000/2000年~17世紀初頭
<商人の時代>・・・・・・・・・・1650年頃~1975年頃
<労働者の時代>・・・・・・・・1917年~2030年頃
<精神・宗教の時代>・・・1979年~超人類


この人類の最終段階である<精神・宗教の時代>で、人類は従来の宗教を超えた、精神性の時代になると述べています。それはビジネスにおいても同じで、マネー資本主義が終わり、精神資本主義というマルクスが見出し、完成できなかった共産主義の経済的平等の社会が到来することを予測しています。


そして、その精神性、スピリチュアルなものがビジネスの大きな分野になることを予測します。このトーブ氏が語るビジネスを手がけ成功しているのがアメリカのミッチェル・メイというヒーラーです。これまでアメリカでもマスコミに登場せず、日本人のインタヴューによって初めて書籍化されたのが今日取り上げる「ミッチェル・メイ・モデル」という本です。出版社/著者からの内容紹介には次のように記されています。



ミッチェル・メイ・モデル/ミッチェル・メイ

¥1,995
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~アメリカで五本の指に入るヒーラーであり、超環境コンシャスで無欠のオーガニックフードメーカーの経営者。彼の人生は、人間よりも大きなものの力を感じざるをえない奇跡に色濃くふちどられている。31歳の時の骨もくだける大事故。師のヒーラー、ジャック・グレイ(Jack Grayとの出会いと別れ。そしてヒーラーとして、経営者としての人生へ。この本は弊社喜多見が直接彼にインタビューしてできた本。スピリチュアリティを、私たちに実行可能な原理・原則として、宝石のような語録の形でたくさん収録した使える本。主婦にもビジネスパースンにもお薦めする。~


本書は、自らのミッションを「スピリチュアル・ビジネス・プラクティス(スピリチュアリティの実践としてのビジネス)」と語るミッチェル・メイというヒーラーであり、アメリカ・ユタ州のモアブに本社があるオーガニックハーブサプリメントの先駆的企業、シナジーカンパニーのCEO(最高経営責任者)への単独インタヴューをまとめたものです。


その事業は、環境にも人にもやさしく、サステナブル(持続可能)な事業。同時に高収益で、利用者の95%はリピーターというマーヴェラスな業績をあげているといいます。全米屈指のヒーラーがなぜビジネスの道を選んだのか?それは「ビジネスを通して、人は世界に触れている、全世界が触れ合っている、人はビジネスを通してヒーリングエネルギーを分かち合い、何千万人の人たちに一度に触れることができる」という、ある意味合理的な判断からのものでした。


スピリチュアル、健康サプリメントと聞いただけで、ちょっと怪しい臭いがしますが、私は、「ユダヤ人大富豪の教え」や「普通の人がこうして億万長者になった」などの大ベストセラー作家の本田健さんが本書の寄せ書きを書いておられるのを見て読んでみることにしました。


本書は、前半はミッチェルが探求者(Seeker)からヒーラー(Healer)になるまで、後半はヒーラーからビジネスマンそしてスピリチュアルな「教師」(Spiritual Teacher)になるまでの二部構成になっていますので、それぞれ興味のあるところから読み進められるようになっています。


ヴァイタルシナジー

ミッチェル・メイが提供する商品は、藻類に含まれるビタミンB12、ミネラルを、植物から「育成」し、合成ビタミンのように「製造」するのではなく、庭で植物を育てるように、人体にとって一番完璧な形で吸収できるようにというふうに「栽培」するプロセスから生まれたものだそうです。



1972年に交通事故で瀕死の重傷を負ったミッチェル・メイ博士は、自身の治癒のために研究と試行錯誤を繰り返し、長い年月を経て独自のフォーミュラを完成させました。必要な栄養素をホールフードから摂れば、個々の栄養素のシナジー(相乗)作用で、より高い吸収性と活性が実現できるはず - そんな信念が反映されたフォーミュラによって、メイ博士は奇跡的な回復を遂げます。


メイ博士のフォーミュラは大きな反響を呼び、やがて多くの人々から求められるようになりました。その要望に応えるべく創設されたのが、彼にとって重要な概念である「シナジー」を社名に冠したTHE SYNERGY COMPANY(シナジー・カンパニー)です。



ミッチェル・メイ

シナジー・カンパニーの製品は、オーガニック認証を取得したホールフードを中心とした原材料の選別と、有効成分を壊さずに生かす加工方法に徹底的にこだわった製品作りを信条としており、それぞれの製品にはホールフードとハーブに関するメイ博士の膨大な知識と、試行錯誤のフィードバックが生かされています。


また、シナジー・カンパニーの製造施設はFDA(米国食品医薬品局)のGMPに準拠し、オーガニック製品およびコーシャー製品の製造施設としての認定も取得しています。さらに、工場で必要な電力を風力発電で賄うことで、年間140トンものCO2削減を実現するなど、環境負荷の軽減にも配慮しており、1999年と2004年の二度に渡り、環境問題に貢献した企業に送られるEnvironmental Consciousness Awardを受賞しています。(サプマートUSA



株式会社シナジーカンパニージャパン(THE SYNERGY COMPANY JAPAN)http://www.synergy-co.jp/gaiyou/index.html