以前、テレビで観ていていつか破綻するんだろうなと思っていた「円天」ですが、予想外に早くその時期が訪れましたね。取材したテレビも表立っては指摘してはいませんでしたが、暗にこの市場の危険性を伝えていました。いつの時代もこういったマルチ商法は進化して登場し、多くの犠牲者を生み出しています。「上手い話には気をつけろ」「ただより高いものはない」の格言は「信頼」の元に聞こえなくなるんですね。新聞は次ぎのように伝えています。


円天

<独自通貨「円天」の健康商品会社、会員5万人への配当停止>

高額の配当や、「円天」と呼ばれる独自通貨をもらえるとうたって、全国の会員から多額の「協力金」を集めていた東京都新宿区の健康関連商品販売会社「エル・アンド・ジー」が今年2月以降、配当の支払いを中止し、各地の消費生活センターに苦情が相次いでいることがわかった。

今月20日には、同社が社員の大半を解雇したことも判明。同社の会員は約5万人、集めた資金は約1000億円に上るとみられ、返金を求めて訴訟を起こした会員の代理人弁護士は「不特定多数から資金を預かることを禁じた出資法違反の疑いが強い」と指摘している。

健康補助食品などの製造・販売を目的に1987年に設立された同社は、2004年ごろから全国各地のホテルで演歌歌手やタレントを招いた説明会を開催。「1口100万円の協力金を預けて会員になれば3か月ごとに9万円の配当を支払う」「1年後の満期には元本を返金する」などとうたって、会員の勧誘を始めた。(923919分配信 読売新聞

私の地元熊本はマルチ(あえてそうひと括りします)に参加している人が多いんです。先日も先輩の奥様から紹介されましたし、昨日もある会合でネットワーキング・ビジネスをやっている女性と議論したばかりです。私も最近勉強していなかったので、彼女に反論するまでには至りませんでした。もう一度この破綻必死のビジネス・モデルについて勉強しなおそうと思った次第です。