目覚めてふとつけたテレビにサッカーの女子ワールドカップ(W杯)日本-イングランドを観ました。もう始まっていたんだなとボーっとした頭で眺めていました。前半は双方五分五分の戦いで0-0。危ういところもありましたが、運が見方をしてくれましたね。


イングランド戦

後半はイングランドの攻勢に守勢に回るばかりのなでしこジャパン。しかし、後半10分くらい、ゴール前のフリーキックから宮間選手が先制点。しかし、その後も波に乗り切れずミスパスの連続。ついには、16分に同点ゴールを奪われました。私には、2年前の男子W杯のオーストラリア戦が頭に過ぎりました。すると、2分後の逆転のひと蹴りがネットに突き刺さりました。

イングランドは定石どおりにうまく時間を稼ぐボールキープに入り、私は眠気が再び惹起。「あーぁ、やっぱりな」と呟きながら二度寝に入ろうとした矢先でした。1点目と同じ位置でのフリーキック。蹴るのはまたしても宮間選手。ロスタイムに入っていましたから、これが最後のプレー。宮間選手の蹴ったボールがゴールの左上、ここしかないというところに決まりました。私は思わず起き上がり、声を上げてしまいました。


宮間選手

おそらくテレビを見ていた日本人は誰もが、諦めていたはずです。諦めていなかったのは解説の川上さんだけだったのではないでしょうか?思えば、傍観者でしかない自分。当事者である選手たちは負けるかもしれないとは思いながらも、懸命にゴールを目指して走っている。

私は飲んだときなど、野球の話をする同席者たちの評論家に、よく「硬球でやったことあんの?」と意地悪な話をします。もちろん酔った席のヨタ話です。目くじら立てて言い立てるほうがおかしいわけです。ただ、傍観者と当事者では大きな違いがあります。傍観者には傍観者なりの心がけがあって然るべきだと思うのです。と、言いつつ今日のなでしこジャパンに「あんただよ」と叱られたような思いです。