8月19日の夕方の空写真。ちょっと不思議な空を見ましたか? 反薄明光線です | 親子でたのしい!大人もたのしい!アソラボ

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2013年8月19日(月)の空の写真。反薄明光線

昨日の夕方、空見てた人っ!!
モーゼの十戒のように空の雲がーーっ。青空の道ができてるーー!!

夕飯の買い物に行くのに家を出ると、東の空に青い1本の道ができてる!
家の中に戻ってカメラ持ち出してしばらく撮影。最初に見た時よりも、空の明るさがどんどん無くなっていきましたが、それでもしばらく見えていました。

2013年8月19日(月)の空の写真。反薄明光線


これって地震雲だとか不吉なことが起こる前触れだとかではなく、単純に夕日の影。そこらの大きな木の影とかでこんなにはなりませんよね。大きな山や雲などの影でこのようになります。

夕日が完全に沈む前の時間帯。太陽が沈む西側(太陽と太陽光を遮るものの間)に雲がなく、高い山・雲などがあり、東側に高層雲(はっきりとした雲でなくぼんやりと空全体を覆っているもの)がある場合です。反薄明光線って言うみたいですね。
夏は雲や湿度の条件が整いやすく、日の出・日の入り時に見るチャンスがあります。
雲の隙間から太陽の光のスジが大地に降り注いでいるのを見たことありますよね? あれの逆バージョン。影の方がこの青い道のように見えた部分。

数枚写真を撮って「何の影かあとで地図で確認しよぉ~」と思って買い物に出かけました。すると陽が沈む西の方に大きな積乱雲が!!
う~~ん、影の元は山でなくあの雲か?
大きな山の影であれば条件が揃えば今までも出現して見ていそうだけど、今日に限って見えたって事は雲か? でもとりあえず地図は確認。

日の出日の入り位置を計算サイトで確認します。
ほぼ太陽が沈むのと正反対に伸びているのを見たので、目撃地点から日没方向に線を引いた線上に高い山があればその影かな?とあたりがつきます。
一番近いつくばで計算すると北を0度として286.5度。東京との間を取って286.4度でマップ画像に線を重ねてみます。北アルプス・薬師岳あたりですね~。

検証マップ


Google Earthで確認してみるとこんな感じ。

検証マップ


積乱雲の位置と高さがわからないので、沈む太陽から見てどっちが高く、影を作っていたのかわからないですし、山の影だとしても確実に薬師岳かもわかりませんが、だいたいそっち方面に大きな影を作るものがあったということは間違いなし。平面の地図見てるだけではわからないですね~。地球の丸さや太陽の角度、障害物の高さ・前後関係など立体的に考えないと。山の影なのか、雲の影なのか、誰かハッキリわかる人いたら教えてくださーい。

富士山のように大きな独立峰ならこんな影がはっきりなるでしょうけど、北アルプスの山の影なら1本だけ影がキレイに伸びたりしない気もするので、やっぱり大きな積乱雲の影かな~。

上で書いたように西側に富士山がある地域なら、富士山は動かないから空の条件さえ整えば見れるチャンスは多いはず。その他の地域でも陽が沈む側に大きな山などがある地域は気にしてみてみましょう。
と言うことで特別珍しいわけではないですが、茨城県南部ではそんなにしょっちゅう見るものじゃないので(自分ははじめて)得した気分。
空は見上げておくもんだね!!

2013年8月19日(月)の空の写真。反薄明光線