児玉清の「あの作家に会いたい」/児玉 清

¥1,260
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☆☆☆
物語を紡ぎ出す作業とはどんなものなのか。物語を書くことのできない読者にとっては実に興味のあることだ。また、どんな経緯で小説家、いや作家を志し、それがどんな形で成功し世に出ることとなったのか。
本書は、俳優であり、「パネルクイズアタック25」の名司会としても知られる児玉清氏が、現代の人気作家25人と対談し、創作の秘密を解き明かすものである。
芸能界きっての読書家として知られる児玉氏の、的確かつ丁寧な質問に、作家たちも思わず本音をのぞかせていく。
東野圭吾さん「大人の鼻をあかしたかったら、本を読もう」、
桜庭一樹さん「悪意も苦悩も人生の本当を書きたい」、
北方謙三さん「人の心を揺さぶってこそエンターテインメント」、
山本兼一さん「仕事に誇りを持っている人を書きたい」、
宮部みゆきさん「物語は人間に必要なもの」など、児玉氏が引き出した作家たちの
珠玉の言葉を味わえる一冊。
(amazonより)

読書家として有名な児玉清さんと25人の作家との対談集です。1作家につき10ページほどのあっさりした内容です。共通した質問は「どんな子供だったか?」「どんな読書体験をしてきたか?」「何がきっかけで作家になったのか?」の3つ程ですかね?あとは話の流れに応じて言葉や作品へのアプローチの仕方などを尋ねています。本来で言えば、物足りなくてもしょうがない枚数、質問内容なんですが、インタビューアーとしての力量か編集の妙か、どの作家さんも非常に本質的なことを端的に語ってくれています。この厚みの本としてはかなりの満足度でしたね。
作家さんも内容紹介に書いた人たち以外にも小川洋子や浅田次郎、三浦しをんなどかなり豪華な面々です。ものの1時間もあれば読めてしまうので、かなりあっさりな感じではありますがお勧めできる1冊です。