トップ屋魂/大下 英治

¥2,000
Amazon.co.jp

☆☆☆
政財界から芸能界、さらに闇社会にうごめく"昭和の怪物たち"の裏の秘密に鋭く切り込むトップ屋の執念の取材。350冊以上の著作を持つ大下英治が初めてその取材の舞台裏を明かす。
「角福戦争の凄まじさ」、「美空ひばりと山口組」、「三島由紀夫、自決の深層」など、"昭和の怪物たち"のスケールとその衝撃的な事件の真相を描いた、400頁に及ぶ大作ノンフィクション。
さらに児玉誉士夫、政商・小佐野賢治、乗っ取り屋・横井英樹の生々しい対決、また週刊文春時代、三越岡田茂社長を退陣までに追い込んだ「三越事件」のスクープの舞台裏、さらに業界のタブーであった、松田優作の血の秘密、読売のドン・渡辺恒雄と務台光雄の胆力、闇社会の怪物・稲川聖城の修羅、そしてデビュー作『小説電通』出版までの道のりなど、30年以上におよぶ執筆活動の全てが明らかになる。
大下英治ノンフィクションの集大成がここに。 (amazonより)

週刊誌のトップ記事を狙って書く、契約の記者たちをトップ屋というのですが、著書350冊を誇る大下さんもそもそもは文春のトップ屋でした。以前ご本人からお話をうかがえる機会があったのですがその際に、私は「作家ではなく、トップ屋だ」という趣旨のことを仰っていた記憶があるのでご本人は自分の出自に強い誇りをお持ちのようです。

本書はそんな大下さんのトップ屋時代から、独立後まで、冒頭の作品紹介に示したような様々な記事、著作に触れながらどのようにして作品に取り組んできたかを示した作品です。これまでの作品の引用も多く、興味深い人物や事件についてダイジェストで知れるという要素と合わせて、これまで書いてきた作品の裏側(取材方法や執筆方法など)についても知ることができます。大下さんの個別の本を読んでみたくなる1冊ですので、ブックガイドにも良いかもしれませんね。


小説 防衛省/大下 英治

¥2,100
Amazon.co.jp

孫正義 世界20億人覇権の野望/大下 英治

¥1,890
Amazon.co.jp