Cの福音 (角川文庫)/楡 周平

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☆☆☆☆
天涯孤独、頭脳明晰、喧嘩最強(最後だけ昔の不良マンガのようになっちゃいましたが)悪のヒーローに必要な条件を兼ね備えた朝倉恭介。NYマフィアをバックに彼が独自に作り上げた絶対にばれることのないコカイン密輸システムを作り上げた。朝倉恭介シリーズ第1弾、クライムハードボイルド小説。

「フェイク」に続いて楡周平作品のご紹介です。フェイクの書評にも書きましたがこの人やっぱり文章上手いです。読ませますね。ただ今作はハードボイルド小説と言うこともあってハードボイルド調の情景描写がやや過剰な気はしますが。

さてあらすじにも書いたように本作の主人公朝倉恭介は完璧な人間です。ブラウン大学(アメリカの超一流大学)をオールAで卒業し、自分よりも二回りも大きいナイフを持った暴漢2人を軽く蹴散らす完璧な才能を持った男。マフィアのボスから強い信頼を勝ち取った彼は、それを背景に日本で独自の密輸システムを構築したばかりか、コカインのバラまきまでをたった1人で行っています。

深夜にガウン1枚でピンドン1本飲み干すなど、馬鹿馬鹿しいほどハードボイルドな描写満載な本作ですが、男の子ならついつい憧れてしまう最高のヒールです。
とりあえず私はこれを機に朝倉恭介シリーズを読んでみようと思います。

最近の強いヒールと言えばやっぱりこの人
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横綱 朝青龍/野村 誠一

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