「世界のスターデザイナー」堀江瑠璃子

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☆☆☆☆
43人のスターデザイナーがインタビューと時代時代の情勢などから紹介されています。本人のインタビューだけではないので、デザイナー1人1人の評価とリアルな人物像も知ることが出来ます。
ジョルジオ・アルマーニ、クリスチャン・ディオール、ラルフ・ローレンといった大御所デザイナーからトム・フォード、マーク・ジェイコブスなど現在ファッション業界のスターデザイナーまで幅広いセレクトがされているので、ファッションデザイナー全体を学ぶのに非常に良いテキストです。
勿論、川久保玲、山本耀司、三宅一生の御三家、彼らの先駆者である高田賢三、そして彼らの後継者である渡辺淳弥まで日本人デザイナーもばっちり押さえられています。
発行年も2005年と比較的新しいので古めかしい印象は受けないと思います。以前紹介した「ヴィジョナリーズ　ファッション・デザイナーたちの哲学」は装丁や写真も合わせて素晴らしい本でしたが、翻訳本ということもあり、一部わかりにくい箇所もあったので、純粋な読み物としてはこちらの方がお奨めです。（但し、ヴィジョナリーズは外国人ファッションジャーナリストが取材していることや、書籍としての美しさなどにおいては本書よりも質は高いです）
あと何年かすると、こういった本にトム・ブラウンやフィリップ・リムなどのアメリカ系ファッションデザイナーも登場するのでしょうね。