文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)/京極 夏彦

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☆☆☆☆
京極堂シリーズ第3弾。今回のテーマは「骨」と「夢」です。タイトル見りゃ分かりますね。このタイトルから連想されるように結構エグ目なストーリーです。一般的に言うところの幽霊的なものが登場するストーリで結構おどろおどろしい感じです。ただし「不思議なものなどないのだよ」なので、ちゃんと幽霊ではない説明がつきます。ちなみに京極堂シリーズ1つにつき1つずつ妖怪と学問的なテーマが与えられています。今回だと「フロイト」の「夢判断」及び精神分析が大きなテーマとしてあります。それだけに精神世界の話が余計に来るわけですが。

ストーリー自体はエグイエグイと言いながらも結構ミステリーっぽいトリックが用意されていたりして比較的読みやすいかとも思います。ミステリーを読みなれた方なら結構早々にトリックが分かってしまうでしょう。と、いっても事件の全貌はさすが京極夏彦というものが用意されていますが。

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