中田英寿 鼓動 (幻冬舎文庫)/小松 成美

¥760
Amazon.co.jp

☆☆☆☆☆
中田英寿は最も好きなアスリートの一人でした。そのヒデが金子達仁と共に最も信頼したスポーツジャーナリストがこの本の著者、小松成美さんです。ある時、小松さんからじかにお話を聴ける機会があったので質問してみたところ、この本を書くにあたっては100人以上の方に取材されたそうです。そのため裏とりはばっちりで、複数の視点で描かれていて読みごたえは最高です。内容はフランスワールドカップ前からペルージャ移籍まで。ヒデのプレーヤー期間を考えればそう長くはない時間ですが、それを原稿用紙800枚にも渡って書き綴られています。
中田英寿は激しく好き嫌いされる人物でしたが、日本のスポーツ史上重大意味を持つプレーヤーです。彼の人生を詳細に辿ることは日本サッカーの軌跡を追うことに等しく非常に価値あるすスポーツノンフィクションだと思います。そして当然知られざるヒデの一面も見えます。