僕のクリスマスイブ | アジアを旅する

僕のクリスマスイブ

中国の旅3日目(4)
上海を発ちまして杭州へ到着しました。
杭州のホテル「愛民飯店」でのお話。

* * *

バスの着いたところは、どうみても都会的な場所ではなくて、路地を入った庶民の生活間がガンガンに感じられるところだった。
そこからさらに路地を入ってかなり怪しい危険な雰囲気の漂う路地裏へ歩く。
到着したところにはデカデカとした看板「愛民飯店」が掲げられていたが、そこは綺麗には程遠い旅館。
建ってからかなりと思われる昔ながらの中国的な旅館だ。
これを見てホテルから旅館に言い方を変えることにした。

部屋を見てやばかったら別のところを探そうと思ってたけど場所がどこかもわかんないから、もうここに決めることにした。
が・・・
愛民のシングルにはエアコンがない!!
しかも部屋は3×3mくらいで、そこにベットとTVがぽつんと置かれているのみ。
しかも、窓は廊下側に1つのみで鉄格子付だ・・・・
正直、最悪。
ここは、牢獄か!
ま、50元(約600円)だししょうがない。

こんな殺風景なところには長居できるわけはなく、バックパックを置いて早々に街を散策にでかけることにした。
杭州の見所はなんといっても西湖(シーフー)だ。
西湖は風光明媚な湖として有名らしい。ガイドブックにはそう書いてあった。
幸いにして、愛民からは歩いて5分という近さだったのがせめてもの救いだ。

期待して行った西湖であるが、確かに風光明媚。湖全体に霧が立ち込めて幻想的だ。
しかしながら、一人で見るには少々もの寂しさが漂ってしまう。
まわりには中国人のカップルだらけだ!
『あ、今日はクリスマスイブだった』
そう今日は24日。クリスマスイブだった。
中国人もクリスマスはもりあがるのかな?
そういうわけで、少々一人身に寂しさを覚えつつ西湖沿いをぶらぶら歩いた。
夕方、街中で発見した焼き鳥屋さんならぬ焼き鳥屋で頼んだ羊串肉はかなり美味しかった。
一本3元(約40円)。
もしかしたら初めて羊肉食ったかも。
砂ズリみたいな感じの触感で牛肉みたいな風味。
胡椒が効いててかなりグット。ビールと一緒だったら美味しさ倍増間違いなしだ。

夜、愛民に戻る。少々鬱。これからクリスマスイブの夜を極寒の愛民で過ごすと思うと鬱にならずにはいられない。
救いがあるとするならば、フロントのお姉さんだ。
お姉さんといっても多分僕と同い年くらい。
彼女が唯一英語を少し喋れるのでコミュニケーションが可能なんだけど、この彼女が可愛かった。
中国的美人というより日本的。
これが唯一の救いってのもなんだけど・・・

彼女に教えてもらってホテル隣のネットカフェへ行くことにした。
そこは、カフェというより田舎のゲームセンターって感じなんだけど、そこにいた中国人の同年代の子たちと仲良くなっていろいろ話を出来て楽しかった。
結局、ネットカフェで色々話してて夜9時になったので愛民に戻る。
部屋でごろごろしてても極寒に襲われるだけなので、フロントの彼女と雑談をしにいくことに。
お互いカタコトの英語で会話するのは楽しかったし、彼女の素朴な雰囲気が素敵である。
が! 事件は起きる。
話し始めて3分くらいで、愛民に住み込みの旅館のおばちゃん達が僕の周りを取り囲んできて話に加わってきた。
そんでもって
「ここは寒いから私達の部屋に来なさい」
みたいなことを中国語で言われて、有無を言わさず僕はおばちゃん達の部屋へ強制拉致。こらこらおばちゃん。
住む世界は違ってもおばちゃんのパワーは万国共通かよ。
『僕はフロントの彼女と話したかったのに』
と思いつつもおばちゃん達と筆談にて楽しく会話するのだった。

そういうわけで僕のクリスマスイブは愛民で中国のおばちゃん達と過ごすというオチに終わった。
まぁ、こういうのもありか・・・


ベットの布団は羽毛なわけはなく、僕は持っている服を沢山既婚で就寝。
何度も眠れず起きるてしまったけどね。
次回からは、ホテル選びは慎重に行うことにしよう。

2004.12.24 愛民のクリスマスイブ

>> 次回は、タクシーの運ちゃんとの必死の交渉編


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