【ギターな音楽のお話。】

★さて本日は、ハートスマイル(HURTSMILE)の来日ツアーのコウフンも醒めやらぬ中、ノロノロ再開した収集活動のおハナシを。
ネットでお見かけする、参加したミナサマのライヴ・レポートをチョロチョロ拝見しては、ニヤニヤと追想を繰り返すワタクシ。
セット・リストやら会話の翻訳やら、自分でもオドロくホド脳内を素通りした情報がたくさんあって、ありがたいコトこの上ない。

次のフカツ剤がいつ入荷するとも知らない現在ですから、こうしてハンスウしたりブロン液を飲んだりして、時間を稼いでます。
ハートスマイルのセカンド・アルバムは、いつ出るのか知らん。
最終公演で演奏したハローグッバイな曲は、マーク(マーカス)さんの歌う曲は、収録されるのか知らん。
ジョーさんは、いつになったらライヴで半袖になるのか知らん。

考えては眠れない夜を過ごしながらも、いっぱい食べて飲んでキタえて、次回のマレビト来るに備えようと思っています。
次は、次こそは電池が切れて一夜限りの特別アンコールを前に退場を余儀なくされるという、アホなコトがないようにしたいモノ。
後からYou Tubeを見て、歯噛みするのはコリゴリでございますヨ。
会計1万円分飲んでもダウンしない頑強なカラダを目指しまっす。

『 ギター・ウォーズ DVD+ボーナス・CD・エディション 』
( “ GUITAR WARS DVD+BONUS CD EDITION ” )

わたしが聴いたのはユニバーサルからの国内盤(規格番号UICE-1073)で、2004年のリリース。
2003年8月の「ハード・ロック・カフェ」20周年記念の企画イベントの模様を収めた、ライヴDVDとボーナスCDの2枚組です。
日本独自企画盤で、同タイトル『ライヴ・CD・エディション』の、姉妹盤というか本編に当たります。

但しこの2枚組の内の1枚であるボーナスCDには、『CD・エディション』には収録されていない曲が入っているので、ファンはケッキョク2タイトル買わなきゃなりません。
ナンとも釈然としない気もいたしますが、ココは喜んでおフセを差し上げて、参加メンバーが気を良くして新しい曲を作ってくれるコトを願いましょう。

本作はタイトルの示すがゴトく、超有名ギタリスト4人が同じ土俵に集結、新入幕力士を含む4人が優勝争いを繰り広げるって内容。
ベテラン力士の盤石のスモウに挑む若い衆の奮闘ぶりが見物です。
それぞれの決まり手を含む、本日の結果は以下の通り、赤く塗り分けられている力士が今場所の注目株です。

スティーヴ・ハケット(G.)
ジョン・ポール・ジョーンズ(B./G.)
ポール・ギルバート(G.)
ヌーノ・ベッテンコート(G.)

ロジャー・キング(Key.)
パット・マステロット(キング・クリムゾン/Dr.)
マイク・ズーター(B.)
ゲイリー・シェローン(Vo.)


★えっ赤文字の人名が、5つあるじゃないかって?
ソレはアナタ、言うまでもございません。
1番後方のアラタなる御名こそ、遡るは江戸の辻ズモウの時代からおわします、東西一人ヨコヅナたるゲイリー・シェローンその人。
ヴァン・ヘイレン、現ハートスマイル/エクストリーム、生きる伝説ココにアリと言われる国宝級ヴォーカリストです。

この方のご参加がなければ、2タイトルのロット数が半分以下になるトコロだったのは業界では常識、周知の事実。
ネコもシャクシもゲイリー任せ、日本人力士不在の現在の角界ってどうなのヨ、ってヤッカミ半分の意見が裏で囁かれていたとも。
というワケでございますから、ツジツマ合わせのためにも、みなさん張り切って買うようにしてくださいネ。

かく言うワタクシ、アシュラちゃんも当然のゴトく、ゲイリー・シェローンの御姿を見たいがために本作を購入しました。
だって4人のウチ、ハケさんとヌーノしか知らないんですもの。
ゲイリーが参加してなければ、たぶん一生、その存在さえ知らずに過ごしたタイトルだと思います。
しかも中古盤5枚分の価格のソフトなんて、ゼッタイ買えません。

そんなスーパー・ギタリストのご威光を、イマイチ受け止めきれないワタクシですので、取りあえずチラチラよそ見もしつつザックリナナメ見ました。
後半に収録されている、ゲイリーが歌ってヌーノが弾いてる章と、ハケさんの弾いてる章はジックリ何度も見ましたがネ。

ゲイリー・シェローンの勇姿については、もうナニも語るまい。
だって立てばシャクヤク座ればボタン、歩く姿は三色スミレ。
カッコ良くないワケがない、歌もパフォーマンスも圧巻ソノモノ。
筆舌に尽くしガタいとは、正にこのコトなんですから。
黙って買って見まくって、ダレの追従も許さないそのステージングに、皆さん揃ってモンゼツしてください。


★個人的には、本作のいっちゃんの見ドコロは、スティーヴ・ハケットのセットだと思いました。
ガッチャガチャした若い衆が動くステージで、アイマイなホホ笑みを浮かべながら立っているそのお姿だけでも、かなりのレア度。
そんで更に演奏してくれて、共演までしてくれる。

ハケさんだけ、イマイチ他のギタリストとの距離が縮まっていないような気もするけど、ソレは気のセイ他のひとのセイ。
ヌーノのアイ・コンタクトにも決してヒトミを合わせないけど、ピーガブとだって合わせらんなかったってんだから、決して彼のセイじゃあありません。

チョコっとアタマまで腕を上げたり、チョコっとムネを張ってみたりと、極めて奥ゆかしいササヤカなアクションがすっごくイイ。
超限定1回限りサングラスを上げて最奥ライトに向かって見得を切るも、スグにヒトミを伏せてまるでナニもなかったかのように振る舞う、その人見知りっぷりがタマラない。
とまあ、プログレ女子的には大満足なショットがマンサイです。

モチロンそういう映像だけのハナシだけじゃなくって、演奏の方もいつも通りにスバラしい。
音がクリアで清冽でソコだけ空気が変わっちゃうホド良いんです。
ああヌーノさん、申し訳ないけどちょっと黙ってチョッカイ出さないであげといてくれるカナって思うホド、うっつくしい音色を繊細に弾かれるんですネ。

プロだからそりゃそーだって言われればそうだケド、よくあんなコウルサいステージで、音を落とさずキチンと丁寧に弾けるモンだって思います。
曲の盛り上がりに合わせて施されるライティングも、とおっても華やかでカッコ良くて、新鮮な映像美を感じました。

あとワタシ今まであんまし知りませんでしたが、スティーヴ・ハケット・バンドのキーボーディスト、ロジャー・キング(Roger King)さんの演奏も良かったです。
シンセ音って音色が独特に異なるから、フツウのバンド編成の音でさえ、合わせきれてないって風景よく見ますヨネ。
ライヴでよく、んんんん?ってなる率が高いじゃないですか。

今回は企画モンで、4人ものアーティストが集まるって状況。
それぞれ原曲の年代もカラーも違うから、いろんなひとの持ち曲にひとりが音を合わせるのって、きっとすっごくタイヘンです。
でも不自然さを感じさせない音をチョイスして、慌てず騒がず、ちゃんとギター音を引き立たせる演奏をしてるんです。
でもやっぱりアイ・コンタクトにヒトミ伏せちゃうんですけどネ。

さっすがハケさんのツレ、アウンの呼吸だし、性格まで似てそう。
コレがいわゆる、ルイトモってヤツですか。
まあルイトモって点に於いてはドコぞのダレかが急遽連れて来た、まったく落ち着きのないオッサンも、バカみたいに息ピッタリでございましたヨ。


★最初は『CD・エディション』だけでイイカナなんて、チラと思ったんですが、映像で観る迫力は別モンでした。
DVDの方も買って良かったって、大満足しました。
音がメインなのは当然だけど、散見できるアクションやコネタがオモシロくって、ファンにはタマラないモノがあります。

特にはネ、やっぱハケさんのファンにゼッタイ見てもらいたいナ。
だってバキバキに盛り上がる会場で、周りの雰囲気に押されて、ちょっぴりだけハシャぐハケさんを見られるんですヨ。
撮影の仕方もプログレのライヴとは違うから、下世話なくらいグググっと寄って、指先やご尊顔を拝するコトが出来るんですヨ。

ほかのタイトルとは毛色の違う、珍しいカタチで、ライヴの追体験が出来ると思います。
コレからすぐにレコ屋にひとっ走りして、入手してください。
何度も言うけどこんな危ういタイトル、いつ廃盤になるかなんて、知れたモンじゃないですヨ。
プロパーで買える今のウチに、皆さんゼヒともお願いしますネ。