【プログレな音楽のお話。】

★さて本日も、引き続きましてのブリティッシュ・プログレのおハナシを。
オボツカない足取りでそぞろ歩く、アシュラの“英国プログレ散策ツアー”をあたたかく見守ってくださいネ。

イエス 『 究極 』
( YES “ GOING FOR THE ONE ” )

わたしが聴いたのは国内再発盤(規格番号AMCY-4036)で、原盤は1977年のリリースです。
アルバム・ジャケットは、とってもカッチョいいデザイン制作で内外問わずファンの多い、ヒプノシスが担当。
スっ裸のおっさんがビルに対峙しているという、印象的にすぎるデザインがココロに突き刺さります。

でも・・正直コレどうなのサ?
バンドの出立を象徴している観点からすると、どうにか納得できるのかも知れませんが、かなりマズいコトになっているんではないでしょうか。

「イエス」(YES)はイギリスのプログレッシヴ・ロックのバンドで、いわゆる“プログレ四天王”のひとつ。
長い曲/クラシックなど他ジャンルの音楽との融合/スター・プレイヤー揃い/メンバーがとっかえひっかえ入れ替わるなど、プログレッシヴ・ロックという音楽のイメージを形作ったと言っても過言ではないくらい、“ザ・プログレ”なバンドです。

本作はスタジオ録音としては8作目、ライヴ盤などを含めると10作目にあたるアルバムです。
上記の通りメンバーが入ったり出たりまた入ったりする駆け込み寺みたいなバンドなので、リリース時の顔ブレも記しておきます。

ジョン・アンダーソン(Vo.)
スティーヴ・ハウ(Gt.)
クリス・スクワイア(B.)
アラン・ホワイト(Dr.)
リック・ウェイクマン(Key.)



★わたしは今までジャーマン・プログレばっか聴いてて、つい最近ブリティッシュに目覚め始めた初心者です。
イエス関連と言えば、トゥモロウのアルバムを持ってるくらい。
やっとイロイロな羞恥心を押し留めて、イエスご本尊も聴いてみようという気になりました。
で、イエスのはじめて物語がコレです。

1曲目タイトル曲の『究極』を聴いて5秒、アタマん中に疑問符が駆け巡りました。
アレわたしってばアルバム間違えたかしら・・?
なんだか妙にスカンと明るいアメリカン・ロックみたいな曲で、自身の持つイエスのイメージとかなり違ってました。

2曲目以降はイメージを裏切らない感じだったので、とりあえず間違っていないという点だけは安心しましたが、コレはファンとしてはアリなのでしょうか。
アメリカンなロックは決して嫌いではないけれど、80年代のヘッポコ映画の挿入歌みたいに聴こえちゃって、すこしばかり違和感を覚えました。

どの曲も作曲/歌詞共にスバラしいし、アレンジもオモシロいとは思うんですが、個人的にはイマイチ合わないかなあ・・。
全体的に高い音域ばっかで、特にキーボードの音がファミコンのビープ音みたいに、アタマをツンザくのがいかんともし難い。

音楽にすっごく調和してるのもわかるし、キーボードがあるからこそより良く聴こえるのもわかるんですヨ。
でもワタクシ個人としては、生理的に合わないトコロがありました。
よく聴くと、ベースとかもアレンジがちょっと風変わりネ。

ううううん。
今回ばかりは・・ゴメンナサイ!
次回に機会を譲りたいと思います。


★そうは言ってもまだいわゆる“名盤”を聴いたワケではないので、聴いてみてからと期待しております。
そいから強調音域ウンヌンも、もしかしたらリマスター盤では違ってるかも知れませんからネ。

自分に合うかの判断は、あと5・6枚は聴いてみたトコロでしたいと思います。
恐らくファーストはドンピシャだと思うのですが、サイケ寄りだけじゃなく攻めてみたいなと。

まあ実を申しますとフロイドの『狂気』がまったくハダに合わない、という時点で、わたしの耳はあんまりアテにならないような気がします。
全国のプログレ・ファンの良いコたちは、ご自分の耳を信じて聴いてみてネ。

今年もケッつまずきながらも、CDをガスガス買おうと思いま~す!