インドの空の下で、、、
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最後のインド日!

ついに「インドの空の下で…」も最終回を迎えました。


あと10時間後には私は、何度となく見上げた空の中を

飛ぶ飛行機の中にいます。



昨夜は、最後の夜らしくしみじみとインドの生活について


考えてみたりしましたが、

最後となっては、むしろ全ての楽しかったことと辛かったことを含めて、

「勉強させてくれて、ありがとうございましたっ!」とインドに言いたい。

そんな気持ちが湧き上がってきました。



大概にして良いとすることと悪いとすることは

背中合わせであると思う今日この頃です。


寒い日の夜、足元だけでも温めようと、バケツに湯を張って両足をつけた時の


あの込み上げてくる幸せ。

毎晩、窓枠のかすかな隙間から入ってくる蚊との暗闇の中の戦い。

話相手のいない週末。


何度も轢かれそうになりながら渡った道。


TAXIドライバーとの喧嘩。


、、、あれ?悪いことばかり??


いやいや、そんな経験ができたからこその

”あたりまえの生活の中にある幸せ”が感じられるというものです。




それに実際のところ、悪いことばかりだったわけじゃなくて、

私の帰国の話を聞きつけて、遠いムンバイや、別の町から

電話をかけてきてくれる友人もいました。

彼らの(多くのインド人のもつ)大切な人へ向ける純粋な優しさというのは、

今の日本人ではなかなか表現できないものだと思うし、

それはこの国の一番の宝だと思います。



こちらがノイローゼになりそうな時があるかと思えば、


ふいに、まっさらで無垢な好意を向けてくれる。


なんか、インドって生まれたばかりの赤ちゃんみたいだと思います。


本能のままに生きてる。

しかし、その可能性は計りしれない!ってことで、

これからどんな風に成長していくのか。

それをとても楽しみにしています★



2008.01.30

インドより



反省

もしかしたら私は何かを大きく間違えていたんじゃないか
と今日は思いました。



プロジェクトチーム内で唯一の女性社員だった

インド側プロジェクトリーダーのCさんとは

部下としてチームメンバーとして、

そして大半を友達としてこの7ヶ月間付き合ってきました。

前半はプロジェクトがまだ始まったばかりで、

お互いにモチベーションも高く仕事も一致団結して進めていたし、

彼女の3歳になる息子と一緒に遊んだり、

一緒にランチに行っては、愚痴や冗談を言って笑っていました。

それが、だんだん仕事上での意見の食い違いが増えてきて、

「どうしてこれをしてくれないんだろう。」とか

「なんで私がやらなくちゃいけないの。」という

不満も出てきて、それを解消できないまま、

次第に彼女と話すのも嫌になってしまいました。

一緒にランチに行っても前みたいに楽しめてないし、

ストレスは増えていくし、、、。

でも、彼女が一生懸命やっているのはわかっている。

さて、これはどうしたらいいんだろうと思っているうちに

今日、彼女との最終日になってしまいました。



一日中ばたばたと仕事に追われ、

最後のお別れの時間になったときに、

彼女は私に、「この7ヶ月間インドで頑張ってくれて

本当に感謝しています、ありがとう。」と、とても優しい笑顔で言ってくれ、

「仕事の上で意見が異なるのは、人間が二人いたら当然のこと。

でも私はアナタのこと良くわかってるから、それと友情とは別のことだよ。」

というようなことを言って力強く親指を立てたGoodサインをくれました。

”あー、私がイライラしているのも、ふてくされながら仕事してるのも

全部わかってて、それでも私を受け入れようとしてくれていたんだな”

と思うと、たくさんの”ごめんなさい”と”ありがとう”が一気に溢れてきて、

何かちゃんとしたことを言わなくちゃと思うのだけど、上手く言葉を拾えず、

一言、「Thank you so much...」を言うのが精一杯でした。



結局これはどうゆうことだったのかと考えてみると、

もともとこれも日本とインドでの職場での

人間関係の価値観の違いから始まったのかなと思いました。

日本では同僚は同僚、友達は友達として公私混同しないことが

プロフェッショナルであると言うような雰囲気があったし、

私も日本では”仕事は仕事。”としてわりきってやっていたので、
インドにきて”同僚とは友達の一人である”みたいな雰囲気に

最近になるまで全く慣れることができませんでした。

でも今日の一件を通して、結局大切なことは

同僚であれ、友達であれ、そこは一人の人間として

完璧な仕事を望むだけじゃなくて、

時には相手の立場になって考えたり、

受け入れる努力をすることも必要だったなと思ったのでした。

本当に基本的なことなんですけどね。

どしてそうできなかったのかと、情けなくなるほど。。。



今日は他にも、そのCさんと、彼女のさらにボスにあたる人と3人で

今後、インドで日本企業からの仕事を請け負うにあたって、

どんな体制を作っていくプランがあるのかというようなことを話し合って、

私が日本に戻ってからの課題や、現状の問題点が見えてきて

それもまた大きな収穫となった日でした。



残り5日です。




2008.01.25

インドより


残り一週間

昨日、友達にあと8日で帰国だよ。という内容のメールを書いていて、

自分でも”あと8日”になったんだという事実にびっくりするということがありました。

この7ヶ月は今までのどんな7ヶ月よりも本当に長かった。

帰国後の実家での挨拶周りの予定や、東京での滞在先が決まってきて、

本当に”いよいよ”と言う感じもしています。




前回、残り11日という日記を書いたときには、

何かもう特別なことは起こらないじゃないかと思っていたけれど、


月曜日に高校の友達を通じて、また新たな出会いをすることができました。

偶然なのか必然なのか、インドはコルカタで集まった5人の日本人は、

それぞれ、(私と同級生ちゃんを除いては)出身も、

経歴も、現在のインドでの立場も違う面々でした。

なので、私が見てきた角度とは違うところから、インドを見ていた方々の意見は

そんな一面もインドにはあるんだぁと、全身で興味をそそられる話でもあったし、

皆がみんな見られるわけではないIT大国としてのインドを私自身が


このIT会社を通して経験していたんだと気づかされることでもありました。

同じインドにいても場所や立場や興味で、見るものも経験できることも全く違うものですね。

久しぶりに日本人と話せる!ということで、私はちょっと舞い上がっていたような所が

あるけれど、皆、初対面なのにすごく優しくて気さくで、

それでいて大事なものを貫こうとする意志があって、とても心地良かった。


おいしいご飯までご馳走になって、もっとずっと話していたかったけれど、

時間も遅くなっていたので、タクシーを捕まえて帰る途中、

夜空に満月が輝いていて、何か良いことが起こる前触れのような気さえしました。



2008.01.23

インドより

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