ハロプロのカウントダウンライブに参加しようと、大晦日に都心のホテルを取っていたら、ライブの方はあえなく落選。
ホテルはキャンセルしようかと考えていましたが、暖房のないうちで年明けを迎えるのも寒いので、そのまま昨夜は、ホテルのテレビで紅白を観ていました。
明けて元日、夜にラジオの公開放送があるので、それまでの時間をつぶそうと、高田馬場駅の近辺を、氷川神社方面へブラブラ散歩に。
前々から西武新宿線の車窓から見える下落合あたりの高台が気になっていて、坂を上ってみたら、「おとめ山公園」という、林と渓谷が残る公園があってビックリ。
そしてその後、目白の高級住宅街を歩いていたら、妙な風景に出くわしました。
住宅街の中を通る、それほど道幅のない道路の真ん中に、なぜか島状に取り残された狭いスペースがあり、そこに古い木が一本、立っています。
対面から来る車は、道路中央のじゃまな木を避けて通っていて、交通の妨げなことこの上なし。
しかし、わざわざこんなことになっているのには、必ず理由があります。
木の下に、こんなプレートが貼られていました。
この一帯は、かつて目白近衛町と呼ばれていた地域で、旧華族の近衛家の広大な屋敷があり、それが大正期に売りに出されて、現在の高級住宅街が形成されました。
この木がこの道の真ん中に、抜かれずに残った背景には、きっと何か物語があるのでしょうが、それは語られてはいません。
ただ、道の真ん中に木を残したまま、100年も毎日、この木をわざわざ迂回して通る人々に、思いをはせた元日でした。