トム・フランクリン『ねじれた文字、ねじれた路』(ハヤカワ・ポケット・ミステリ)読了
伏見威蕃=訳
水戸部功=装幀

Crooked Letter, Crooked Letter by Tom Franklin

2011年9月10日 印刷
2011年9月15日 発行
ISBN978-4-15-001851-1 C0297 Y1700E
定価:本体1,700円+税

メモあらすじ

ホラー小説を愛する内気なラリーと、野球好きで大人びたサイラス。
1970年代末の米南部でふたりの少年が育んだ友情は、あるきっかけで無残に崩れる。
それから25年後。自動車整備士となったラリーは、
少女失踪事件に関与したのではないかと周囲に疑われながら、孤独に暮らす。
そして、大学野球で活躍したサイラスは治安官となった。
だが、町で起きた新たな失踪事件が、すべてを変えた。
過去から目を背けて生きてきたふたりの運命は、いやおうなく絡まりあう―。
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作家の感動ミステリ。


(本書表4より)

本

これを読んで思った
小さなころに仲の良かった友達が
いまとなっては全く疎遠で(というかどこで何をしているか全く知らない)
同窓会すらなく
はたしてどうしているのだろうか…と

大きな展開などはほとんどなく
南部アメリカの田舎町の少年少女が大人になってもあいかわらず…
という例のやつだ…
しかしなにやらちょっと違うぞ…

何らかの犯罪をやったことがあるんじゃないかと周囲から思われ
ずっと肩身の狭い思いをしていた内気なラリーなのですが
最後の最後にあの人からの告白を聞き
いろんなことが腑に落ちたのだろうな~
お互い話せないまま大人になって
わだかまっていたいろんなことが一気に噴出したって感じです
これは年を重ねていないとなかなか理解できないカタルシス…
感動… そして涙…

おすすめ

独断評価:90/100

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