原くくる『原くくる処女戯曲集 六本木少女地獄』(星海社FICTIONS)を読了
竹=イラスト
veia=カバーデザイン

2011年8月16日 第1刷発行
ISBN978-4-06-138811-6 C0093 Y1400E
定価:本体1,400円(税別)

メモあらすじ

六本木の夜。
想像妊娠する引きこもりの少女。
彼女の“子どもたち(胎児)”の父親は--誰?
信仰、怒り、そして「許し」。
女性が女性であることの原罪……
この世のあらゆる“地獄”を詰め切って
演劇シーンの未来をノックする若き才能、
原くくるが脚本・演出・出演のすべてを務めた衝撃作、
『六本木少女地獄』ほか、全五編の戯曲を収録。


(本書カバーより)

本

ずっとほったらかしだった本の感想(というかメモ)をまとめてアップしていきます
まずは 戯曲集 原くくる 六本木少女地獄

バブルのころが忘れられない世代が描く夢野久作的幻想文学なタイトルに
ほのかにwktkしたわけですけれども
そういうわけではなかったようです…
この戯曲の作者が都立六本木高校在学中の女子高生だったということに驚きました

扱っているテーマは
いまもむかしも変わらぬ オトコ イジメ 家族など
なのだけれども
重く暗くなりがちなものも ハイテンポな展開で
いい意味でイマドキ感を得られました

とくに表題作には
清濁併せ呑むことができる六本木という街への愛着を感じたのでした…
本作は一筋縄ではいかないので
一度読んだだけではまったく意味がわかりません
人物関係をメモりながら再読して ぼんやりとその輪郭が見えてきます
舞台でみたほうが視覚的に訴える部分があるので逆にわかりやすいかもしれませんね

にしても このアングラ感がたまらない
どんな劇作家に育つのか 楽しみ…(お父さん的目線だな^^)

独断評価:75/100

原くくる処女戯曲集 六本木少女地獄 (星海社FICTIONS)/原 くくる

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