小泉陽一朗『ブレイク君コア』(星海社FICTIONS)を読了
きぬてん=イラスト
veia=装幀

2011年7月14日 第1刷発行
ISBN978-4-06-138807-9 C0093 Y1200E
定価:本体1,200円(税別)

メモあらすじ

福島/赤馬市/高校からの帰り道。
“僕”が恋に落ちたとたんに、“彼女”はトラックに跳ね飛ばされて--!? 
めまぐるしいまでの“人格”の交代劇を
かぎりなくポップかつスピード感あふれる文体で描ききった、
血みどろにして爽やかなラブストーリーが、たった今はじまる!
記念すべき第1回星海社FICTIONS新人賞受賞作。
ここが青春の最前線。


(本書カバーより)

本

カバーに「人格交代劇」とネタをばらしているので…

おれがあいつであいつがきみできみがおれで…なアレですよアレ!
しかし本家本元と違うのは三つ巴なところかしら…
そこからいろいろと誤解が生まれ解消し
恋心が生まれては泡沫のごとく消えていく…
なんともハイテンションなラブストーリーなのです

たいへん申し上げにくいのですが(笑)
星海社の本では久しぶりに「面白い」と思ったのです
新世代作家のラノベなカンカクはちょっとわからないところもあるのですが
とてもリズミカルな文体で最初は戸惑いつつも
次第にその波に乗っている自分に気づきました
これがいわゆるブレイクコアの音楽なのかしら…??と
まったくその方面のノイズな音楽を聞かないワタクシには思えたのでした…

ページをまたいで一文がつながらないようにしている京極方式かとも
思ったのですがそうではなく
たんに一文が短いためにたまたまそうなっていただけだったのでした
しかしそのリズム感がとても心地よかったのだ

にしてもこの著者は1989年生まれなのか…
若いなーーー いいなーー

独断評価:80/100

ブレイク君コア (星海社FICTIONS)/小泉 陽一朗

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