ライク・E・スプアー『グランド・セントラル・アリーナ(上・下)』(ハヤカワ文庫SF)を読了
金子 浩=訳
増田幹生=カバーイラスト
岩郷重力+WONDER WORKZ。=カバーデザイン

Grand Central Arena by Ryk E. Spoor

2011年7月10日 印刷
2011年7月15日 発行
(上巻)ISBN978-4-15-011818-1 C0197 Y840E
(下巻)ISBN978-4-15-011819-8 C0197 Y840E
定価各:本体840円+税

メモあらすじ

2375年、人類初の超光速航法実験船“聖杯”が光速を超えた瞬間、巨大な閉鎖空間に転移していた。
そこは、これまでこの銀河で超光速航法を開発した4000を超えるすべての種族が、
覇権をかけて競う壮大無比の闘技場であった!
船長である美貌の女性レースパイロット、若き天才物理学者、
超人ハルクのような特殊能力を秘めた動力エンジニアなど8名の地球人は、
人類の命運をかけて、強大な銀河列強種族に敢然と立ち向かうが!?


(本書上巻カバーより)

本

光の速度を脱した人類が最初に遭遇する定番はエイリアンとのファーストコンタクト
しかし まさかの天下一武道会っ!!
しかも まさかのスーパーサイヤ人的超人まで出てくるのだ!
著者がそういう人(ヲタ)なのでキャラクタの造形に使ったようですが
あまりにそのままで…どうしようかしら…と
読んでいるほうがはずかしくなってしまったの(/ω\)

主人公はじめ血の気の多い人間(地球人)たちばかりで
はっきりいってこれが人類の代表だと思われると
今後 地球の所在地がわかった際に
異星人たちにあぶない知性体だから滅ぼしてしまおうと思われるんじゃないか
攻め込まれるチャンスを与えるだけなのではないかと思うのだ

ちょっと苦言を呈するなら
あまりにご都合主義的展開がすぎることかしら
どれだけの高次知性体がアリーナとそのシステムを構築したかはわからないが
万能すぎやしないかい?
どんなに苦境でもぜったい死なない(トム・クルーズやブルース・ウィリスのような)
いや死なせないためのあらたなガジェットが次つぎと出てくるのです
必殺の呪文の登場には茫然自失です…
その場しのぎで次つぎとあらたな道具を出すドラえもんのごとく…
これはもう笑うしかない…

ラスト いったん地球に戻ることにした一部のメンバーたち
地球で精神病院送りにされていないかしら…

独断評価:55/100

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