クラーク・アシュトン・スミス『ヒュペルボレオス極北神怪譚』(創元推理文庫)を読了
大瀧啓裕=訳
東逸子=カバーイラスト
東京創元社装幀室=カバーデザイン
Hyperborean Grotesques by Clark Ashton Smith
2011年5月31日 初版
ISBN978-4-488-54103-3 C0197 Y1200E
定価:本体1,200円+税
内容紹介
邪神シァトッグアが地底に潜み、魔物が跋扈する超古代大陸ヒュペルボレオス。
栄華を誇る首都コムモリオムが放棄されるまでの奇怪な顛末を描く「アタムマウスの遺書」、
異端の魔術師エイボンと宿敵の対決が思わぬ結末を迎える「土星への扉」他、
アトランティス最後の島ポセイドニスの逸話も併載する。
『ゾティーク幻妖怪異譚』に続き、美と頽廃の詩人による23の綺想を収める傑作集。
(本書カバーより)
![本](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif)
前作につづき日本人で良かったと思える作品集の登場です
なかなか一冊にまとまった本がなかったのです
海外でもuncollected storiesなどとしてまとめられてはいますが
収録内容をみていてもあまり一貫性がないように感じます
もしかしてすでにどこか海外の版元で全集が出ているのかもしれませんが
ワタクシは知りません(出てたら買う)
しかし日本語でしかも大瀧訳で読めるのだからこれ以上の贅沢は望みません
ただ今回は作品のまとめかたも難しかったようで
スミスが語る「昔話」の舞台となった地方ごとに収録されています
ヒュペルボレオスの物語として11話
アトランティスの物語として5話
その他を幻夢郷綺譚として7話
収録しています
各話それぞれが1話ずつ単独の 幻想耽美な昔語りとして楽しめますが
それぞれの地方に根差した神話や伝説がもとになっているという体なので
ゆるやかなつながりが生まれてきます
並び順に読んでいけば同じ世界を舞台にした
時間的スパンの大きな連作であることがわかります
とくに表題となっているヒュペルボレオスで語られる物語が好き
呪いに満ちたこんな寒い地に住みたいとは思わないけれど…
独断評価:85/100
ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)/クラーク・アシュトン・スミス
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51EtSt-2glL._SL160_.jpg)
¥1,260
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ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)/クラーク・アシュトン・スミス
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51MT%252B64m27L._SL160_.jpg)
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大瀧啓裕=訳
東逸子=カバーイラスト
東京創元社装幀室=カバーデザイン
Hyperborean Grotesques by Clark Ashton Smith
2011年5月31日 初版
ISBN978-4-488-54103-3 C0197 Y1200E
定価:本体1,200円+税
![メモ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)
邪神シァトッグアが地底に潜み、魔物が跋扈する超古代大陸ヒュペルボレオス。
栄華を誇る首都コムモリオムが放棄されるまでの奇怪な顛末を描く「アタムマウスの遺書」、
異端の魔術師エイボンと宿敵の対決が思わぬ結末を迎える「土星への扉」他、
アトランティス最後の島ポセイドニスの逸話も併載する。
『ゾティーク幻妖怪異譚』に続き、美と頽廃の詩人による23の綺想を収める傑作集。
(本書カバーより)
![本](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif)
前作につづき日本人で良かったと思える作品集の登場です
なかなか一冊にまとまった本がなかったのです
海外でもuncollected storiesなどとしてまとめられてはいますが
収録内容をみていてもあまり一貫性がないように感じます
もしかしてすでにどこか海外の版元で全集が出ているのかもしれませんが
ワタクシは知りません(出てたら買う)
しかし日本語でしかも大瀧訳で読めるのだからこれ以上の贅沢は望みません
ただ今回は作品のまとめかたも難しかったようで
スミスが語る「昔話」の舞台となった地方ごとに収録されています
ヒュペルボレオスの物語として11話
アトランティスの物語として5話
その他を幻夢郷綺譚として7話
収録しています
各話それぞれが1話ずつ単独の 幻想耽美な昔語りとして楽しめますが
それぞれの地方に根差した神話や伝説がもとになっているという体なので
ゆるやかなつながりが生まれてきます
並び順に読んでいけば同じ世界を舞台にした
時間的スパンの大きな連作であることがわかります
とくに表題となっているヒュペルボレオスで語られる物語が好き
呪いに満ちたこんな寒い地に住みたいとは思わないけれど…
独断評価:85/100
ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)/クラーク・アシュトン・スミス
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