朱川湊人+笹 公人『遊星ハグルマ装置』(日本経済新聞出版社)を読了
諸星大二郎=カバーイラスト
鈴木成一デザイン室=ブックデザイン

2011年6月1日 第1刷
ISBN978-4-532-17106-3 C0093 Y1600E
定価:本体1,600円+税

メモ内容紹介

直木賞作家で“泣ける”短篇の名手と“念力”短歌の若き鬼才がコラボ、
それぞれの作品から触発された小説と短歌を連詩形式で紡ぐ交感作品集。
昭和の少年少女が学校や街で体験する懐かしく不思議な世界へようこそ!


(日本経済新聞出版社ホームページより)

本

不思議なテイストの自由律な短歌が口火を切り
それを受けてやはりちょっと不思議な短篇物語が動き出します
そしてさらにそこからインスパイアされた短歌がつむぎだされ…
これを交互に繰り返していくと
えもいわれぬ魅力となつかしい空気感が充満した
昭和の世界へとタイムトリップすることになるのです…

寺山修司の短歌の影響を受けたという笹氏の短歌は
ノスタルジーと甘い毒に満ち溢れております

朱川氏の短篇はラビラビのエピソードが秀逸
ぬいぐるまーな人は涙なくしては読めません

あ 短歌なんてよくわからないよぉ
という方にこそ自由な発想を楽しんで読んでもらいたい気がします
ぜひっ

独断評価:90/100

遊星ハグルマ装置/朱川 湊人

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