藤ダリオ『同葬会』(角川ホラー文庫)を読了
西村弘美(角川書店装丁室)=カバーデザイン

Reunion by Dario Fuji

2011年3月25日 初版発行
ISBN978-4-04-394427-9 C0193 Y514E
定価:本体514円(税別)

メモあらすじ

芸大に通う奈央の元に高校の同窓会の案内が届いた。
久しぶりの地元で、奈央はテニス同好会のメンバー雅也と再会し胸をときめかせる。
しかしその夜発生した同好会リーダーの死亡事件が、
予想もできない恐怖へとメンバーを引きずり込む。
その日以来、同窓会出席者が次々と不審な死を遂げていく。
この謎の葬列の連鎖を食い止めることはできるのか?!
そして、最後に残ったのは?
疾走する最恐ジェットコースター青春ホラー。


(本書カバーより)

本

タイトルから想像していたようなドロドロ怨念ものにはちょっと軽すぎる
次々と仲間が死んでいって最後に自分だけが残ってしまう恐怖というのはわかるのですが
あまりにあっけなさすぎるのです
展開が早すぎるし 怖がっている暇がありません
そして何よりも登場人物たちが皆あまり頭が良くないのです(笑)
いやむしろ次の展開を知っているかのような行動をとる登場人物たちは
むしろ頭が良いのか 良すぎるのか…… 操る人が悪いのか……
これはもう…正直言って読んでいてイライラしっぱなしで……

「ストレートでわかりやすい」15分程度の都市伝説を題材にした
ショートドラマのシナリオとしてはアリなのでしょう
テレビアニメ・映画出身のこの著者は『出口なし』で鮮烈な作家デビューなのだそうです
が しかし 衝撃的だったかな? と思いかえすも
まったく思い出せないのであった……(当時 スルーした可能性あり)

ワタクシには本作が「ホラー小説」として成り立っているとは思えません
だって「怖く」ないんだもの!
とても残念です

独断評価:40/100

同葬会 (角川ホラー文庫)/藤 ダリオ

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