リック・クック『大魔導師の召喚《魔法プログラマー@ウィズ》』(ハヤカワ文庫FT)を読了
田辺千幸=訳
碧風羽=カバーイラスト
波戸恵=カバーデザイン

Wizard's Bane by Rick Cook

2011年2月20日 印刷
2011年2月25日 発行
ISBN978-4-15-020529-4 C0197 Y940E
定価:本体940円+税

メモあらすじ

仕事に疲れ、ちょっと休憩のつもりで深夜のオフィスを出た
コンピューター・プログラマーのウィズは愕然とした。
大閃光とともに自分が緑の草地にいたからだ!
そばにいた赤毛の美女によれば、
たったいまこの魔法世界の危機を救う大魔導師召喚の儀式が行なわれたのだという。
そして、あなたがその救世主だというのだ!
かくて、右も左もわからぬまま、村守の女魔法使いモイラとともに、
ウィズの大冒険がはじまった……!?


(本書カバーより)

本

ひさしぶりにFTレーベルのシリーズものを読んでみようという気になった
気軽に読めそうだからというのがその理由

魔法のセカイに召喚されたコンピュータプログラマの男(ウィズ)が
それほどの戸惑いもなくこのセカイに馴染むのは
それは魔法がかかっているからということにしておくとして....

魔法の呪文をプログラマなりに文法を解析して
あたらしいものを作り出していくところはとても興味深かった
いままでそんなファンタジー小説 読んだことがなかった
いやあったかもしれないが思い出せない

悪い魔法使いからの逃避行と冒険
そして赤毛の美女(魔法使い)との恋模様も楽しい

コンピュータ用語を通してファンタジーのセカイを描けることを実証
クラークの名言「十分に発達した科学は魔法と見分けがつかない」
の逆をいっているようにも感じたのでした

面白いファンタジー小説を読みたい方はぜひどうぞ

独断評価:80/100

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