田中啓文『ミミズからの伝言』(角川ホラー文庫)を読了

メモあらすじ

これぞ田中ワールドの真骨頂!

夫が健康食品用にミミズの養殖を始めたために、
“ミミズっち”と揶揄され会社も解雇された倫子。
その秘密をばらしたのは同僚の清美だった。
ある日、清美に倫子からの携帯メールが届く。
〈近況報告でーす〉というメールに書かれた禁断の内容とは……!?(表題作)
都市伝説、神話、ミステリ、SFと
あらゆるジャンルを駆使して、人間の欲望と恐怖の根源を描破した7つのホラー短篇。


(本書カバーより)

本

体液がいっぱいほとばしる短篇集です

◯ミミズからの伝言
ミミズが大量に出現するので環形動物が苦手な方は気分が悪くなるでしょう

◯見るなの本
椎名誠のパロディかと思ったら全然違うw タイトル自体がギャグ

◯兎肉
あの懐かしの童謡を聴いた通りに解釈するとこうなるんだなぁ~(発想が小学生)

◯秋子とアキヒコ
唯一まともなミステリだ(本当か?) まさかのお犬様でビックリ

◯牡蠣喰う客
これでまた当分の間 牡蠣を敬遠しそうです 大好きなのになぁ

◯赤ちゃんはまだ?
DINKs夫婦に訪れる危機 その回避法には納得がいかない

◯糞臭の村
これぞタナカヒロフミ 読んでいて本当に臭ってきそう 多分伝奇もの

糞尿ゲロ唾液精液膣液血液etc....
人間の欲望に塗れた体液が大量分泌されますので
好みははっきりわかれます
でも 田中さんは何を書いてもやっぱりこういうふうになるのだなぁ~
と思いつつ読了

独断評価:80/100

ミミズからの伝言 (角川ホラー文庫)/田中 啓文

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