Takenaka Architect office Ash -72ページ目
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プレクリスマス

夕飯
雰囲気を変えてみようと思い部屋の模様替えをした。といってもたいした事をした訳でなく机や照明の位置を変えたぐらいの事なのだが。そんな時に食事に行こうというお誘いを受けたのだが、ここはひとつ頑張って(?)事務所でゴハンしませんかと逆にお招きしてみた。お招きしたは良いが、はて何を作るべきかそれから考える事になったりしたのだが。

自分の分のゴハンを作る事には慣れている、がしかし、来客を考えて何かを作るという事を久しくやっていなかった。ちょっと前にも大切なお客さんをお招きしたのだが、気力がなかったという事もあって、ゴハンでもてなすという事までは出来ずデザートのみという対応だった。

まあそれでもしかし、模様替えが自分の気分を変えたのか、ちょっとやってみようという気になった訳で。

何を作るか考えもしたものだが、結局は自分ができるありきたりのものというラインナップになった。初挑戦のものをお出ししてコケてもいいというほどの勇気を自分は持ち合わせていない。ただ昨日今日の寒さを考えると暖かいものが良いのかなあと。ハムとチーズのオードブル、フルーツ角切り、暖野菜、鶏ハム、野菜スープ、牛肉の煮込み、ホットチーズケーキ、あとはアルコール少々といったところ。予算を決めて、買物の算段をする。ぱぱっと計算してみたが軽く予算オーバー。ひぇ~。それでも可能性を探っていく。ワインはあそこの店が安くておいしいのがあるはずだ。ハムはパルマで譲れないとしてもチーズは考えようによってはコストを下げてもラインナップは充実できる。野菜関係はまだ使ってないものが事務所にもあるし、フルーツは単品で売っている八百屋で仕入れをすれば安く上がるはずだ・・・。

方々で買物を済ませる。予算はなんとかクリアー。それで仕込みに入る。仕込むといっても大した事する訳でもなく、順番を考えて作っていくぐらいの事だが。作る上でかくし味とか何かワザを持ち合わせているわけでもない。ただおいしくなりますようにと願いを込めて野菜を切って煮たり並べたりはした。自分のメシはちゃらんぽらんなのに、食べていただく物と考えるとやはり少しは緊張もする。でもそんな事も考えてみれば久々で包丁を持つ手もどこか心地よい。

約束の時間が近付いてきた。だいたい準備は整った。時間もあったし事務所の外まわりのゴミを拾いに行く。途中、知らないオバサンから何をしているのかと咎められる。ゴミを拾ってるだけなんですけど・・・。変な事件が多発している今日このごろ、やはり知らない人物に対して緊張感はあるのだろうなあと想像する。

そしてお客はいらっしゃった。お土産にとドイツのワインと洋梨をいただく。ありがたいしうれしい。ようこそと乾杯し、食事の皿を運びつつ席に着く。味はどうかなあと思ったりしたものだが、おいしいというお返事をいただいた。とってもうれしい♪ありがたい。最近の事、海外の事、仕事の事、趣味の事、友達の事、いろいろな話に彩られて夜は深けていった。反省すべき点もいろいろあったけど、思いきってやってみて良かったなとも思った。クリスマスと呼ぶには少し早かったかもしれないけど、すでに十分にプレゼントはいただいたのではないかと思えるような素晴らしい日だった。

建築士

建築士って何だろう。
例の構造事務所の問題が取りざたされて久しい。
資格としての建築士はどこにでも存在するが
そうと呼ばれるに相応しい人というのは限られた存在であるような気がする。

大人気ないやりとりが続いている。
何かあればこうなる事はわかっていたのだろう。
複雑化した世の中で、利潤を追求することだけに長けてくると
どこか頭がおかしくなるのかもしれない。

誰を頼ればいいのだろう。
何を信じればいいのだろう。
目の前で起きているそれらの事を
単に運命と言っていいのか?占師の方々。
構造の歪みは直す事はできるのか?政治の方々。
何も知らずに民は負い目をまかされてばかり。

安全な場所なんてどこにもない。
自分で探して答を見つけるしかないのだろう。
もう名前なんて信じられない。
生きて行く力の全てを賭けて
今日も生き抜く。

ランプ

ランプ
友達からプレゼントをもらった。
ステンドガラスで出来た手作りのランプだ。
天草をイメージしたというそれは
淡いような青色と白のガラスが組み合わされていて
海のようにも空のようにも見える。
上から見るとかたちは六角形。
あかりを灯すと今度は部屋の中に雪の結晶が現われた。
朝日が当たるとその影は海の中の海草か何か生き物のようで。

単純なかたちだけど一日のうちでもいろいろと変化していった。
光の彫刻だ。
風の色、水の音、空の冷たさ、太陽のかけら。
いろいろなものがそこに鋳込まれていた。

いろいろなものが空間を作ると思う。
建築も空間を作り出すけれど
建築に限った事でもないだろう。
誰かに感動を与える事が出来たら
その時その場所が空間になっていく。
天草のランプは私の心にも火を灯してなお暖かい。
ここはすでにここでないような、
どこか知らない遠い世界に繋がっていく。
はじめての音がここに生まれる。


偽造構造計算書

構造計算書を偽造した事務所も悪いし、
それをしっかりとチェックせずに許可を出していた審査会社も同罪以上と思う。

設計の上で、予算が厳しくてどうにかしなくてはならない時、
外観や内観の素材や設備の変更でどうにか切り抜ける話はよくある事で、
あるいは場合によっては空間を縮小して切り抜ける事もよくあるのだけど。
話自体ナクナルなんて事もあるけれど。

今回みたいに構造の耐久性を減らしてしまうなんていうのは何なんだろう?
設計してて良心ってものが痛む事がなかったんだろうか。
それとも良心なんてもの、そもそも持ってなかったか。
速効性はないかもしれないけれど、人の命を弄ぶという事では
最近の女子高生のタリウムの事件と何ら変わりがない。

ノーチェックだったという審査会社。
お金だけもらって仕事しないなんてどういう事なんだろうね。
民間、って事で叩かれそうだけど
それだけに限らないだろうね。

東海村の臨界事故なんてものがあったけど
なんだかそれ以来だな、これだけ信用を失わせる事件というのは。
日本における安全神話はとっくに崩れていたけれど
さらに追い討ちかけてどうするんだろう。

真面目にやってる奴らが割喰っちゃう話だね。

ジャン・プルーベ

プルーベ
 佐々木睦朗さんつながりという事で、建設家ジャン・プル-ベのシンポジウムと展覧会があったので行ってきました。

 先ず展覧会。家具や建築の一部など実物が展示されていたのがとてもイイ。メタルのカーテンウォールや日除け、骨組みなど実物を目の当たりにする事が出来て感動モノでした。それにしても家の骨組みに使われていた鉄板は薄かった。目視でその厚さを計るしかなかったのだけどどう見ても1ミリないような・・・この厚さで部材を支える事ができたのカナと思うとなかなかに驚異を感じたのですがフランスだから成せる技なのか・・・向こうって地震ってなかったっけ?まさか構造計算書を偽造している訳じゃあ・・・。なんのかんの言っていろんな思いを持ちながらも満喫してその会場を見て回る事が出来ました。欲を言えばもっと図面を展示してほしかったけど。
 思えば私がクリシーにある人民の家に行ったのはもう12年以上も前。なつかしさも持ち合わせて見ていた訳ですが、その頃はあまり取り上げられる事の少ない人でした。プルーベの作品は量産や工場生産といった事に目を向けられがちですが、実は機能性や合理性だけでは語りきれないものがそこに存在していたからこそ現在になって再びブームとなってきたのではないかと考えています。

 それとシンポジウム。こちらはいろんな人が参加して話が進められましたが、私としての目玉は何といっても佐々木さん!いやあ、名古屋くんだりでこの方の話を聞けるなんて今まで思ってもいませんでした。名古屋も進歩したものです。佐々木さんはせんだいメディアテークや金沢21世紀美術館といった今話題の建築の構造を担当した方です。出身は愛知県なのでそういう事もあって今回は来ていただけたのでしょうか。初めてその姿を目にし声を聞いたんですが思っていたよりもずっと温和な感じを持ってらっしゃる方でした。それでもプルーベの構造をオブジェととらえたりする所など、眼差しはクールですね。公演の時間はあっと間に過ぎてしまいました。それにしても流動体構造やハニカムスラブの事とかもっといろいろ聞きたかったな~時間短すぎ!

プルーベの展覧会は2005/11/4~2006/1/22。
産業技術記念館にて。
http://www.tcmit.org/

コダカラベンケイソウ

コダカラベンケイソウ
 ガジュマルで、植物のフシギつながりという事で。
 今事務所でコレがすくすくと育っています。コダカラベンケイソウというのですが、その名前の通りと言うべきか、大きくなると葉っぱのぎざぎざの一つ一つに小さな芽がついてそれが独立しくというものです。植物ってタネで増えたり球根で増えたりとかするけれど、こういう増え方というのもあるんですね。真上から見るとタテヨコにきれいに広がっていて幾何学模様にも見えます。
 構造家の佐々木睦朗さんは流動体構造についてガジュマルをヒントにしていたようですが、コダカラ君も何かケンチクに応用できるんではないかなと思う今日でした♪

台湾・ガジュマル

ガジュマル
ガジュマル。
テレビや雑誌で聞き知ってはいたんですが、それでも不思議な木でした。
枝が大きくなって伸びるとそこから下の方に根のようなものが下がってきて、こんどはそれが地面に到達してその枝を支えています。自分を助けるための装置が自分に備わっているようで、あるいはこういう事が長生きの秘けつだったりするのかなとも思いました。
大きくなったガジュマルの木はその下に涼しげな木陰を作り出していて、人々が集まり語らう場所になっていました。

台湾フード3

台湾フード3 屋台も最高でした♪
これは台南の方に行った時の事なのですが、地元の人たちを含めて10人くらいで食事をする事がありました。”ここが一番おいしい”と言われて連れていかれたのが露店になっている屋台で、調理台の上には今すぐ食べてくれと言わんばかりの品々が沢山並んでおりました♪
オーダーはよく知った人にお願いしたのですが、しばらくもすると煮込んだゆで卵、あげ豆腐、腸詰め、コンブ、鳥に豚、炒めた青菜が大皿に盛られて出てきました。座席も当然屋外で、それも道路の一部を間借りしたようなもの。テーブルも椅子も質素なものでしたが、かえってその環境が心地よく、何もかもおいしくいただく事が出来ました。ゴチになりました♪

台湾フード2

台湾フード2
これもおいしい食べ物でした♪
向こうで建物の上棟式に立ち会う事があったのですが
その後に振る舞われたものです。
味は日本のおしるこに似て甘くて美味♪
白いのと赤いのはお餅なんですが
そのモチモチ感がたまらず思わずおかわりしてしまいました。
中国語で「おいしい」は「ハオツー」と言うのですが
この時ももちろんハオツーハオツーと連呼してました。
また食べたい~♪

台湾フード1

台湾フード1
ええっと。
今日から新規にこのアメーバでブログを続けていきます。皆様よろしくお願いします♪
それで出張で台湾に行ってきたんですが、台湾といえばまさに食の国♪
おいしいものをばんばん食べてきました(あとで体重計に乗るのがちょっと恐かったっす)。
先ず典型的なのが朝ごはん。台湾にもいろんなものがあるんですが
わりと気に入っていたのが写真の豆乳と揚げパンという組み合わせです。

豆乳はだいたいどこでも売っていて台湾ではポピュラーな飲み物です。
冷たいのも暖かいのもあったけど、最初から砂糖が加えられているのが特徴。
豆乳に限らずウーロン茶や緑茶でも砂糖入りのが普通に売られているのには驚きましたが。
それと揚げパン。これもお粥と並んで人気の朝ご飯です。写真のはその揚げパンを
さらにパンではさんでいるという、一見理解し難いものですが食べて見ると違和感なく
おいしくいただけるというシロモノです。
値段はこの組み合わせでだいたい40元、日本円で130円くらいでしょうか。
物価が安いのもうれしい国でした♪

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今までのブログはこちら
http://blog.melma.com/00116709/


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