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見て思う事

November 17, 2009
テーマ:デザイン一般

今年の椅子の展示が始まった。

撮影があったり学祭があったりで完成してから幾日か過ぎたが、ようやく展示の日取りとなった。今年で2回目となるからか去年のそれらと比較されがちなのだが、個人的にはその間での優劣いうものはあまり感じない。ほとんどが処女作というものである。一つ一つはそれぞれの手からなる個性であり、その事に違いはない。優劣は、社会に出れば嫌でも勝手にいろいろな人がつけてくれるものであるし、一時の評価で一喜一憂すべきものでもないだろう。そのような事よりも今という時間の中で彼らが作る楽しさであるとか難しさであるとか人への思いやりであるとか優しさであるとか、そういうこれからを生きて行く上で大切な何かを学び取ってくれればと願わんばかりである。

彼らを見て、自分がその年だった時の事を時々考える。比べてみると彼らの方が自分のその時よりずっと優秀なように見える。今となってはいくらか経験も重ねて来たので、どれだけか得た知識のようなものでこの立場があるように思う。授業はこれで半ばを過ぎた。少しでも彼らの役に立てれば幸いである。$TAA/Takenaka Architect office Ash

展示は名古屋駅新幹線口近くのトライデントデザイン専門学校C館1階にて。お近くにお立ち寄りの際は是非ご覧下さい。11月30日まで。


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人の集まる場所

November 13, 2009
テーマ:建築
中部大学での授業も始まった。

今年の課題も去年に引き続き旅館にはしたのだが、その中でも特にどのようにすれば人が集まるようになるか、それを主眼においてみた。

人の集まる場所。これを作り出す事は容易とも難易とも言える。しかしながら商業でも公共でもあるいは個人の住宅などであったとしてもこれが出来ていればまずその建築は成功したものではないかと思っている。

集まった学生さんには自分があちこちで見て来た建築や広場について解説した。シエナのカンポ広場、カーンのエクスター図書館、ゲーリーのグッゲンハイム、京都駅、NYのMOMA、21世紀美術館、せんだいメディアテークなどなどそれぞれ特徴は異なるけれど、人や物ばかりでなく建築であっても人を引き込む力があるのだという事を様々な角度から解析して学生たちに話してみた。考えてみれば建築は規模こそ大きいけれど言ってしまえば道具のようなものである。あくまでも主役は人であり、建築に求められるもの一つに未来に向けての発展がある。

集まる場所を作るにも様々なアプローチがある。さて、今年の学生さんはそれをどのように設えるだろうか。飛躍してほしいものである。

提出

November 09, 2009
テーマ:デザイン一般

椅子の課題が提出となった。

作るのは、早い人もいれば遅い人もいた。それでも彼らはちゃんとしたもので、提出の直前には遅い人の作業を早く出来た人が手伝うという体制がしっかりと出来ていた。大きなカッターナイフを手に皆の表情は真剣そのものである。結果、誰一人として遅延する事なく提出という事になった。偉いものである。形姿はいろいろある訳だけど、成績評価云々ではなくて、それよりも重要であろう何かを彼らはしっかりと掴み取ってくれたものかもしれない。

講評会を行った。一人一人、前に立って自身の作品を発表してもらう。ダンボールを切ったり貼ったりの、作り上げるまでの作業というのは相当に大変なものであったはずなのだが、何故かそういう苦労の言葉の類は出て来なかった。シャイな人が多く、言葉少なげである事が多かったが代わりにその手にしている作品が雄弁に物を語っているようでもあった。何度も何度も手を加え悩み考えて作られたそれはすでに自分自身の一部みたいなものであると言っても過言ではないと思う。上手くいってない部分もあるし、きれいではない所もある。最初から上手くいく人なんて誰もいない、と彼らには語り聞かせてきた。自信を持ってこれからのステップを踏んでほしいものである。

$TAA/Takenaka Architect office Ash

椅子

November 03, 2009
テーマ:デザイン一般
$TAA/Takenaka Architect office Ash

椅子作りが佳境にさしかかった。

今年もトライデントデザイン専門学校でダンボールでの椅子作りを教えている。スケッチ、模型、図面、あるいはモックアップで検討されたものが実際の形、つまりはスケール1/1になりつつある。座れるかどうかというところが関門ではあるけれど、その事自体は実はそんなに難しい事ではない。ダンボール自体にけっこうな強度があるからだ。それよりも一度座ってみればわかるのだが、身体にちゃんとフィットしていたかどうかという事の方が重要になってくる。前もって念入りに検討がなされれば回避できることもあるのだが、見た目や格好というものを優先してしまったような人もいなくはない。しかしそれはそれで、おそらく自身の身体でもって作った椅子が成功したか失敗したかはわかるものだし、そこから物を作るという上でどういう事が重要なのか学んでくれれば何も言う事はない。デザインというものは実は教える事が出来ないように思っている。押しつけであっては意味がない。結局のところそれは求める者が自身で掴み取るしかないだろう。

台湾中国語

November 02, 2009
テーマ:ブログ

最近少ーしですが、中国語の勉強をしてます。

いや、自分でもいつまで続くかわからないんですが(←消極的だなー)。いやまあその通りなんですが、台湾で仕事をしている事もあって少しずつ語彙を増やしていこうと思い、会話集などを開いているところです。

台湾で多く話されているのは中国語なのですが、特にそこで話されているのは台湾中国語と呼ばれていたりします。ちなみになんですが台湾語というものもありまして、これは中国語とは別物になるようです。台湾の人はこの台湾語も使っていますが、やはり主流はその台湾中国語になります。

書かれている文字はもちろん漢字なので見ればなんとなくわかるのですが、発音されたそれはなかなか今の自分では理解出来てません。マスターできたと言える領域まで出来るとは思えないんですが、それでも何というか、少しでも台湾の人々とコミュニケーションを増やせるようにしたいと思っています。

何日続くかなー。自分でもわかりませんが休みながらでも続けていければと思っています♪

退院

October 26, 2009
テーマ:ブログ

タイトルからして何だ?と思われるかもしれませんが、実はちょっとの間なんですが入院してました・・・。

特に大病という程のものではないのですが、どういう訳なのだか急性腸炎というものにかかってしまいまして救急車で病院行き。真夜中の事だったりもしてそのまま入院という事になりました。

今まで見舞いに行った事は何度となくありましたが自分が入院したというのは初めてでした。今回のことで知っているようで知らなかった入院している人の気持ちというのが少しばかりわかったような気がします。何かこういう経験も、今後の自身に生かせないだろうかと思っています。

いやしかし。今回のこの事で打ち合わせの予定をしていたN様、そしてトライデントデザイン専門学校の学生の皆さんと先生方には多大なご迷惑をおかけしたものです。いや、それだけでなくて病院の先生や看護士の方々、救急車の救急隊の方々、家族や身の周りの方々にも大変にお世話になったものです。ありがとうございました、そしてすいません。それと同時に今回のこの事はなんといいますか、どうしようもなく避けようにも避けられないものであったりもして、人の小ささや弱さというものを考えさせられたりしたものでした。

明日より復帰します。まだ本調子にはなっていませんが、どうか皆様私ならびに竹中設計事務所アシュを今後ともよろしくお願い申し上げます。

台北にて2

October 23, 2009
テーマ:ブログ
$TAA/Takenaka Architect office Ash
畑を真上から撮ってみました。向こうのとある超高層ビルからの光景なんですが、そのビルのすぐ隣がこうなってました。地上げとか、そういうものは向こうにはないのかな・・・。土地や不動産の単価は東京並みと聞いています。まあそれにしてもなんていいますか、ゆるやかなこの風景はひとときにしても自分を和ませてくれたものでした♪

台北にて

October 20, 2009
テーマ:ブログ

何度目になるのかわかりませんが台北に行ってきました。

向こうはこちらよりも気候がさらに温暖で、河口近くでマングローブの林を見る事ができます。マングローブは向こうでは紅樹林(ホンシュウリン)といいます。赤くなる訳ではないと思うんですが・・・どうしてでしょうね♪

できたての、これから伸びようとするマングローブを見ました。ようやく根をおろしたばかりでまだまだちっこいんですが、何故か今回自分の気にとまりました。

私も齢40を越えましたが、まだまだこれからだろうと思っています。泥の中から伸びる彼らを見てそう思いました。

$TAA/Takenaka Architect office Ash

091012

October 12, 2009
テーマ:建築
$TAA/Takenaka Architect office Ash

愛知県某所のプロジェクト。木造の2世帯住宅になります。まだ話としては初期の段階。お施主さんが打ち合わせに来られるのが丁度お昼となったので簡単に食べれるものを用意。模型も一緒に添える。模型は残念ながら食べれませんが・・・。

間取りをどのようにしていくか、いろいろな方面から検討し話は続く。ご要望は多義に渡るが、できるだけそれらを叶えたいと思うが、なかなか全て枠にはまったというものは出来ない。よってこちらからはいろいろと提案を出す。出来ない代わりに出来る事というものがある。

今回は、なるほどそうか、そういう事か、ではこうしてみては・・・という感じで話は止まらない。話は止まらないのだけどお施主さんに次の用事があってそこでまずは終了。さらに検討してまた次回というお話をする。

別のお施主さんからいただいた安藤忠雄さんのDVDを見る。圧巻。うーん、なるほどー。格というものがあるのなら私とは雲泥の差。安藤さんの様になれるとは思わないのだけど、良い所は真似していきたいと思う。私は当然泥の方なのでまだまだ伸びる余地だけはあるのだ♪

花子さん

October 08, 2009
テーマ:ブログ
ちょっと前の事だけど、豊橋の川合花子さんに会ってきた。もう、訪れたのは何度目だろう。最初はこの、ドラム缶のような形をしたこの家を見るのが目当てだったのに、今や確実に花子さんにお会いするために行っている。
$TAA/Takenaka Architect office Ash
花子さんは現在もこの家に住み続けていらっしゃる。コルゲートパイプと呼ばれる暗渠として使われるもので出来た家だ。壁も天井も床も全て鉄で厚みは2.3ミリ。屋根の部分に少し断熱材が乗っているけど他は見事に鉄板一枚で内外が分けられている。当然ながら夏は暑いし冬は寒い。暖房器具もわずかなもの。でも花子さんはそんな家に一人で住んでらっしゃる。お歳はもう90に近いはず。そのお歳にかかわらず言語は非常に明瞭。移動も手すりも何も使わずにたったか歩かれる。そして何よりも笑顔がステキだ♪なんていうか、現代の高気密高断熱とかバリアフリーとかからは極地にある家なのだが、しかしながらこういう一見過酷にも見える状況や環境というのがそのまま花子さんという人間というかお人柄というか全てに結びついている。いや、私も年をとったら花子さんみたいになりたい!(男ですが・・・)。過酷だからこそ人は工夫し考えるのだと思う。現在の家は住みやすいのかもしれないけれど、便利すぎて問題があると花子さんは言われた。

$TAA/Takenaka Architect office Ash
人のすまいの原点というものをもう一度考えてみたいと思っている。護られた現代の家はそれはそれで悪いものではないのかもしれないが、しかし今や過保護と言える程のものになってはいないだろうか。花子さんにお会いする度に、この家を見る毎に思う。
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