セカンドチャンス!名古屋の軌跡 | 夢は、世界中の再非行を減らし、笑顔を増やすこと

夢は、世界中の再非行を減らし、笑顔を増やすこと

僕は、情けないことですが、再非行を増やし、笑顔を減らしてきた、元非行少年
今の夢は、世界中の再非行を減らし、笑顔を増やすこと
自分と未来は変えられる
でも、一人では変えられない

先週の日曜日に、セカンドチャンス!仙台シンポジウムがありました。


最高にリスペクトしている、仲間のHのライフストーリー講演がありました。

本気でしびれました。

Hには、名古屋でもライフストーリーを話してもらいたいと心から思いました。


セカンドチャンス!創設者の、津富さんの講演は、セカンドチャンス!だけに限らず、他の団体でも運営側にいる自分にとっては、本当に学ぶ要所満載ものでした。

中身が詰まりすぎていて、まだ整理できていないし、自分に落とし込めていません。

じっくりと、自分の中に落とし込んでいきたいと思っています。

津富さんと出会わせてもらい、こんなにも学ばせてもらえる環境にある自分は本当に恵まれています。

津富さんからは、これからも、とことん、学ばせてもらおうと決めております。


津富さんの講演の感想は、改めて、書きたいと思っております。


シンポジウムの午前中の部で、セカンドチャンス!名古屋の報告をさせていただきました。

その時に、参加者の方々に配布させていただいた資料を、この場でもシェアさせていただきます。


セカンドチャンス!名古屋

平成25年2月17日(日)

報告者  セカンドチャンス!名古屋 高坂 朝人

■セカンドチャンス!名古屋の誕生

平成23年2月26日(土)14時に、セカンドチャンス!名古屋は誕生。

初交流会は、名古屋市内の喫茶店でおこなった。

参加者は5名。その内、少年院出院者は自分一人だけだった。

■セカンドチャンス!名古屋をスタートすることを決めた理由と覚悟

僕が初めて、セカンドチャンス!の活動に参加したのは、平成23年1月の、立教大学で開催された、セカンドチャンス!設立シンポジウムだった。

参加する前は『人が作った団体に素直に入る気はない。少しでも、なめてくるようなことがあったら、もめてやろう。』という気持ちがあった。

でも、気付いたら、心から本気で笑えている自分、自分の心を裸にできている自分、そして最高に居心地が良くて安心できている自分がいることを痛感した。

不良時代には、いつも悪ぶっていた。今は、会社などで、なかなか素を出せずにまじめぶっている。でも、ここでは、まじめぶることも、悪ぶることも必要なかった。

今まで感じたことのない不思議な感覚だったが、一つ、確信したことは、これは絶対に社会に必要だということ。

その後、自分が住んでいた名古屋にも、セカンドチャンス!の交流会を作りたいと思い、当時の理事長であった津富さん、副理事長であった才門さんに、自分の気持ちと覚悟を伝え、許可をもらい、初参加のシンポジウムの翌月から、セカンドチャンス!名古屋はスタートした。

僕が、津富さんと、才門さんに伝えた覚悟とは

・スタートするからには、必ず、月に1回開催し続けること

・例え、参加者が僕一人だったとしても、中止などは絶対にせずに、一人でもひたすら開き続けること

■セカンドチャンス!名古屋 今までの交流会参加者状況

第1回交流会  当事者1名 サポーター4名

第2回交流会  当事者3名 サポーター2名

第3回交流会  当事者1名 サポーター4名

第4回交流会  当事者3名 サポーター4名

第5回交流会  当事者2名 サポーター3名

第6回交流会  当事者3名 サポーター5名

第7回交流会  当事者8名 サポーター4名

第8回交流会  当事者3名 サポーター4名

第9回交流会  当事者6名 サポーター5名

第10回交流会 当事者3名 サポーター6名

第11回交流会 当事者5名 サポーター4名

第12回交流会 当事者5名 サポーター8名

第13回交流会 当事者6名 サポーター2名 大阪シンポジウムへ参加

第1回シンポ  当事者14名 サポーター87名 名古屋シンポジウム

第14回交流会 当事者5名 サポーター2名

第15回交流会 当事者4名 サポーター4名

第16回交流会 当事者4名 サポーター4名

第17回交流会 当事者5名 サポーター4名 ボーリング交流会

第18回交流会 当事者6名 サポーター19名 ライフストーリーイベント

第19回交流会 当事者4名 サポーター9名

第20回交流会 当事者9名 サポーター2名 合同交流会in名古屋 ダーツ&カラオケ

第21回交流会 当事者8名 サポーター7名 

第22回交流会 当事者5名 サポーター10名

第23回交流会 当事者12名 サポーター38名 KRIS来日イベント

・平成23年2月26日の第1回交流会から、毎月1回、名古屋交流会を開催している。

・参加当事者の年代は、10代、20代、30代がバランスよく参加している。

・参加者の出身少年院は、豊ヶ岡、瀬戸、愛知、宮川、喜連川、久里浜、浪速、有明、駿府、松山、大分、貴船原、榛名、八街、奈良、和泉、宇治、筑紫などなど。

・サポーターとしての参加者は、非行の親の会、教戒師、矯正管区職員、研究者、メディア、保護司、更生保護女性会、BBS、少年院経験のない元非行少年や現役非行少年、更生保護施設職員などなど。

■交流会を重ねていく中で、交流会の型を作り上げていく

・第8回交流会から、交流会スタートの最初の1時間のみ、少年院出院者しか参加できないクローズドの時間とすることにした。

・第8回交流会から、交流会場所を、喫茶店から、公的機関などが管理している貸し会議室に変更した。

・交流会を発展、継続していくために、メンバー同士で、役割分担。

・メディア対応について。

・言いっぱなし、聞きっぱなしの確立。

■今後の展開と、課題

・名古屋矯正管区内の少年院内にいる、少年たちへ声を届ける工夫

・愛知県内の、他の市での、セカンドチャンス!説明会、交流会の開催

・広報(例えば、通信、ブログ、各関係機関への挨拶まわりや、ネットワーク構築)

・月に1回開催している交流会の頻度を、月に2回とか、週1回へ。

・運営を、次世代へリレーする準備と引き継ぎ

・1年に1回、シンポジウムをする

・ミーティング交流会以外の、レクの充実

・勉強会の開催(例えば、お酒との付き合い方、家族との向き合い方など)

・他団体(自助グループや、その他の関連機関)への見学、連携をしながら、学ぶ

12のステップについても勉強、その他、関連する本もしっかり読んでいく

■名古屋交流会の進行要綱

1、セカンドチャンス!の説明

2、各自自己紹介

3、言いっぱなし、聞きっぱなしのミーティング

4、テーマを決めてのフリートーク

5、事務局より連絡事項のお知らせ

6、最後に、一人一言ずつ

■名古屋交流会の参加資格とルール

交流会参加資格は、非行環境から抜け出したい(まっとうに生きたい)という願いを持っていること。過去の経歴などは問われません。

交流会参加にあたっての厳禁のルールは4つあります。

1、金銭、物品の貸し借り、物品の売買

2、仕事の斡旋、宗教、政治団体、セミナー、反社会的集団への勧誘

3、飲酒、合法薬物、非合法薬物などで酩酊している状態での参加

4、交流会に参加している人のことや話しの内容を本人の許可なく他の場所で明かすこと

SC!内で暴力、暴言、窃盗、違法物品の所持、売買などの行為が確認された場合は、一時的に参加をお断りすることがあります。