2016年6月3日(金)

2週間前に内見し保留にしていた物件を、予算や、工事や、色々なことを友人に聞きながら検討して、申し込む事にした。
申し込みの書類を書く、前店舗evergreen営業終了からここまで5ヶ月以上、随分かかったなぁと書きながら思った。
不動産仲介担当の方は僕の賃貸自宅の物件探しからのおつきあいで、1年近くなる。
根気よく探してくれた。感謝してます。

申し込みした段階で、何人かに連絡。
内装業をやってる友人、仲の良い友人。
みんな喜んでくれた、少しほっとした。

それでも、これから始まる事が、やっとのスタートラインということもわかってるつもり。



2016年6月4日(土)

内装業の友人から連絡がきた、今日やる出張のお店に来てくれるって。
即座に行動にうつしてくれる友人、有り難い。
ここから色々お願いしたい人にも連絡、新しいお店のロゴ、新店舗の名前も今ほぼ確定した候補がある、それも仲の良い友人がだしてくれた案の名前。
支えられてるな、と実感する。お店をやってた頃ももちろん。店舗がなくなって色んなお店が定休日を貸してくれると言ってくれたり、ヘルプでスタッフやらない?と言ってくれたり。

思えばこの人生は支えてもらってばかりなんだと思う。写真の仕事も人の紹介もそうだし、そもそも撮る被写体自体僕が人ばかりなので、勿論お店も。
人の縁の上でお金を稼いで生活をしている。
僕はこの先力を貸してくれた人にどれだけ恩返しが出来るのだろうか、とよく思う。
ここで例えば急に死んだりしたら、本当に甲斐性なしになってしまう、けど、そういう可能性もある。恩返しするよう生きたい、そもそも生きて僕がやりたい事をやるで恩返し出来てる人もいるのかもしれない。

こういう時、母からの「敦が楽しく生きてるなら、それが私の幸せ。」という言葉を思い返す。
母の言葉は偉大だ。
僕もそうやって周りの人に影響を与えれるようになりたい、と生きてる。

幸せを形にしてみせることが、恩返しの1つかもしれない。

完全に話それた。

夜来てくれた内装業の友人が、何処に何を置くか聞いて、この材料がどこが安いか、細かく教えてくれた。僕はざっくりのイメージしかないから、相談乗ってくれる人にはいつも迷惑をかけてるんだと思う。それでも、あなたならどうせここまでしか決めてないでしょ、はい!と案をくれる友達がいる。わかってくれてる事に甘えちゃいけないけど、ありがたいから甘えさせてもらう。

元々お店の勉強もしてこず急に前回のお店をやることになった僕には周りの支えが強さだと思ってる。
内装業の友人が、明日空いてるから店舗の採寸しに行くよと言ってくれた。甘えた。
感情が出づらい事がこういう時困るけど、嬉しくて仕方ない。
せめて「ありがとう」を言葉に出して伝えなきゃ。それだけは忘れないように。



2016年6月5日(日)

昼、約束通り内装の友人が来てくれて採寸。申し込みをしてからは初めて行く物件、何度も見てたけど、新鮮に感じる。ここにカウンター置いて、ここにテーブル、ここにはこんな事できるかも、とアドバイスでもらったものを実現させるイメージを強める。どうやらやっとスイッチが入って来たみたいだ。

この5ヶ月感、僕の精神面を一番支えてくれる人にもLINEで報告した。
嬉しい言葉がかえってきた。僕がやることに誰かが「いいじゃん」って思えてもらえるのは嬉しい。
この期間は、多分一般的には「え?」って思われる事も沢山して来た。
2ちゃんねるにも批判が書かれてた。少し凹んだけど、僕の事をよく思ってくれる人の方を見てようって思った。やりたい事を応援してくれる人の方を見てないともったいない。

夕方「えばぐりナイト2」の打ち上げ。
ここで、大勢の前ではじめて新店舗の進捗を話した。
拍手をしてもらった、ありがたい、と同時に新店舗が「evergreen」じゃなくなることも併せて報告、スタッフは複雑な気持ちなんだろうか。
思えば僕は、evergreenのスタッフにどこまで気持ちを伝えれてるのかわからない。
暑苦しい事も、直接なら遠回しに言ってしまう。
僕みたいな人間のお店で、働いてくれた事、楽しんでくれた事、きっと沢山悩みながら働いてくれた事、沢山感謝してる。「ありがとう」よりも上の言葉はなんなんだろう。

打ち上げと打ち上げ2次会は楽しく終われた。

evergreenから次のお店に名前を返るのは、出世魚みたいな気持ち。
やっぱり前の店はオーナーが居て、全部用意してもらった上で、やれたお店。
少なからず今回は僕が「自分でやりたい事決めてやる店」だから、同じ名前には出来なかった。
新宿から高円寺に移動することが簡単では無い事、今でも思ってるけど、はじまってみないと、簡単じゃないっぷりがどの程度か、まだ想像できてない。

それでも僕にはまだ、僕を思って注意も指摘もしてくれる人がいる、それが幸せ。
その意見をきちんと自分の中にいれること。
それを大事にしよう。

今年になって「顔がかわった」「穏やかになった」よく言われる。
太ったのもあるんだろうけど(笑)
自分でもわかる。あの2年間は気張ってた。
あの街でなめられないように、自分を大きくしてた。
あの街で自分がママでお店をやる意味を必死で見いだしてた、んだと思う、今思うと。

今年になって、そんなことしなくても等身大でやれたんじゃないかってよく思う。
次の店は、そうでありたい。

人間は強くない。
強くないから優しくなれる。
自分の弱さを他人への気づきに出来る。

お店に来る時、ハッピーな時、沈んでる時、最高に落ち込んでる時、最高にいい事があった時、
色々ある。

そのどれにでも、寄り添える人に、寄り添える店になりたい。

契約は6/20から、内装もがっつりあるし、まだまだスタートラインにもたててない。
それでも、自分の気持ちに気づけた事、それが嬉しい。
自分のやりたい店をはじめる、それが恩返しの1つになると信じたい。

ここからはじまることだけはじまる ここからはじめようよ



P.S.
前店舗のオーナーさんとほぼ連絡をとれずにいたけど、お店の発表は2人に言ってからと決めてました。今の僕が自分でお店をやりたいと思えたのは間違いなく、お二人のおかげです。凄く遅くなりましたが、報告できてほっとしました。今まで、ありがとうございました。