君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ   北原白秋
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2009-11-23 20:34:07

冬麗

テーマ:生命賛歌

誰も隠しもつ冬麗のふくらはぎ    恩田侑布子


サンダル

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2009-11-22 17:04:01

虎落笛

テーマ:生命賛歌

この齢で何をおそるる虎落笛     及川  貞


三十にして立つ

四十にして惑わず

五十にして天命を知る

と言われても

人は年齢を重ねてもちっとも変らない<私>がいる    蓼

2009-11-21 16:51:12

枯野見

テーマ:生命賛歌
ラジオから、
 なにもかも枯れ切った野原を見に行くことを「枯野見」といいます
 枯野に月見の「見る」と書いて「枯野見」です
という声がぼんやりしていた私の耳に届いた
枯淡を愛する
寒々と枯れ尽くした枯野に美しさや風情を感じた古人
俳句をする前までは、
見向きもしなかった自然界の事象のいろいろを思うと寒くなったもみじ   蓼
2009-11-20 16:03:45

全国俳誌巻頭句一覧より

テーマ:生命賛歌

ためらひの鋏を鳴らす冬薔薇    長谷川理雅


冬の薔薇は

寒さのために蕾のまま枯れてしまうこともある 

暖かな小春日にようやく蕾は膨らみ、花が開く 

だからこそその一輪を剪って部屋に飾りたいと思う    蓼


※片桐基城代表・編集長「草の宿」2008年度1月

2009-11-19 13:29:41

狐火

テーマ:生命賛歌
狐火や女の口に戸を立てる    前田吐実男 

「人の口に戸は立てられぬ」ではなくて
「女の口に戸を立てる」
男の白くて大きな手が
女の口を塞いでいる図がクローズアップされる
女の口に戸を立てるなんて無理というもの
そこが可笑しくて哀れ・・・   蓼

大正14年、新潟県水原町生れ
俳句は小学校時代より始め、後、同郷の石塚友二の影響を受ける
昭和56年「夢」を創刊、主宰
2009-11-18 16:58:40

木枯

テーマ:生命賛歌

こがらしや女は抱く胸をもつ .........加藤楸邨


木の葉を落とし、たちまち裸木にしてしまう木枯

心が寒い夜、女は

両腕に乳房ごと抱きしめて眠りにつく   蓼



2009-11-17 17:07:39

全国俳誌巻頭句一覧より

テーマ:生命賛歌

皮手袋悪事に加担するごとし   瀬野 浩


自分だけの皮手袋

オトナの黒、少し渋めの茶、オシャレな濃紺

そんな自分の手にぴったりの手袋に指を差し入れるとき

全部の指が皮手袋色に染められたとき

まるで悪事に加担するような罪の匂いがしてくるスペード    蓼


※嶋田麻紀主宰「麻」2008年度2月

2009-11-16 14:53:49

冬蝶

テーマ:生命賛歌
冬蝶の見ればはげしきことをせり    綾部仁喜

暖かな日射しに誘われて弱々しく飛んでいる
あるいは、冷気にじっとしている蝶
よく見ると「はげしきことを」しているという
人間も時として激しい動作や物言いをする
虫の世界だけではない
「はげしきことをせり」とは一体何をしていたのだろう
冬蝶のイメージとは違う意外性に想像がふくらむニコニコ   蓼

2009-11-15 10:11:00

焚火

テーマ:生命賛歌
今朝のNHK俳句は高野ムツオ主宰、兼題「焚火」でした
【一席】
それぞれの背にそれぞれの焚火かな   濱野正美  兵庫県
【二席】
いくつもの手の平ひらく落葉焚        東野  了  滋賀県

平明で誰もが共感できる作品でした
ゲストの演劇評論家の渡辺保さんが、ムツオさんの説明や添削に
なるほど、んーと納得して頷いて
「俳句って面白いですね」みたいなことを言われたのが印象に残りましたかお  蓼

2009-11-14 17:07:47

テーマ:生命賛歌

ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が映画化した

フローベルの小説『ボヴァリー夫人』が日本で公開中だ

露骨な性描写を含む映画は

崩壊直前のソ連で細々と公開されただけという

監督自ら20年前のオリジナル版を再編集した


町医者のシャルル・ボヴァリーに嫁いだエマは

凡庸な夫と退屈な田舎暮らしに失望を覚え
情事に身を焦がすようになっていく

親愛なるジヨージと書けば雪降り来   奥坂まや

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