虎落笛
テーマ:生命賛歌この齢で何をおそるる虎落笛 及川 貞
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
と言われても
人は年齢を重ねてもちっとも変らない<私>がいる 蓼
この齢で何をおそるる虎落笛 及川 貞
三十にして立つ
四十にして惑わず
五十にして天命を知る
と言われても
人は年齢を重ねてもちっとも変らない<私>がいる 蓼
ためらひの鋏を鳴らす冬薔薇 長谷川理雅
冬の薔薇は
寒さのために蕾のまま枯れてしまうこともある
暖かな小春日にようやく蕾は膨らみ、花が開く
だからこそその一輪を剪って部屋に飾りたいと思う 蓼
※片桐基城代表・編集長「草の宿」2008年度1月
こがらしや女は抱く胸をもつ .........加藤楸邨
木の葉を落とし、たちまち裸木にしてしまう木枯
心が寒い夜、女は
両腕に乳房ごと抱きしめて眠りにつく 蓼
皮手袋悪事に加担するごとし 瀬野 浩
自分だけの皮手袋
オトナの黒、少し渋めの茶、オシャレな濃紺
そんな自分の手にぴったりの手袋に指を差し入れるとき
全部の指が皮手袋色に染められたとき
まるで悪事に加担するような罪の匂いがしてくる
蓼
※嶋田麻紀主宰「麻」2008年度2月
ロシアの巨匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が映画化した
フローベルの小説『ボヴァリー夫人』が日本で公開中だ
露骨な性描写を含む映画は
崩壊直前のソ連で細々と公開されただけという
監督自ら20年前のオリジナル版を再編集した
町医者のシャルル・ボヴァリーに嫁いだエマは
親愛なるジヨージと書けば雪降り来 奥坂まや