私が殺したリー・モーガン ヘレンは彼をモーガンと呼んだ

オススメ度: ★★★☆☆

 

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鑑賞記録 : 2018年1月14日 渋谷アップリンク

 

第17回 ヴェネツィア国際映画祭 ワールド・プレミア

トロント国際映画祭2016 オフィシャルセレクション

ストックホルム国際映画祭2016 ベスト・ドキュメンタリー・ノミネート

第54回 ニューヨーク映画祭 プレミア上映

http://icalledhimmorgan.jp/
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最近アップリンクで映画観るのにハマっています。

特にドキュメンタリーベースの映画が気になる。

そんな中で、予告がめちゃくちゃカッコ良くて、気になっていた作品。

 

私は音楽は全然聞かないし、ジャズは全然知らない。

そんな私が見ても、ちょっともったいないというか、難しい映画でした。

 

天才ジャズトランぺッターのリー・モーガンが、大雪の日にライブハウスで

内縁の妻・ヘレンに銃殺される。

銃は、彼が渡した護身用の銃。

 

この現実に起きた出来事が、ヘレンのインタビュー(録音)、

彼らの友人たち(著名なジャズ演奏者たち)の今のことば、

そして当時のリーの演奏映像とともに語られるドキュメンタリー。

 

ジャズも音楽もリーも知らない私にとっては、

全てはリーがヘレンから離れた(浮気した)ことが原因のように思えました。

 

ヘレンは、殺すつもりはなかった、と言う。

友人たちは、とても仲の良い2人だった、と言う。

でも現実は、ヘレンがリーを殺した、ということ。

 

リーは死んでしまったから、なぜ彼がヘレンから離れたかは語られない。

そのあたりの事実が解明されないモヤモヤが残ったし、

ジャズにあまり興味ないこともあって、個人的には評価低め。

 

けれどヘレンにとっては、「私が殺したリー・モーガン」であり

「私が愛したリー・モーガン」なのだ。

そう断言できるほどに、彼女の口調にはリーへの愛が溢れているように感じました。

 

でも、リーの珍しいライブ映像とか満載みたいだし、

友人として証言する人たちも有名ミュージシャンたちばかりなので、

ジャズ好きな人にとっては、きっと貴重で興味深い映画だと思います。

 

ヘレンの、まるで夢を見ているかのような、コロンコロンした可愛らしい口調と

仲良し夫婦だった2人を惜しむ友人たちの表情がとても印象的。

 

 

 

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【舞台】プルートゥ PLUTO

テーマ:

 

『プルートゥ PLUTO

オススメ度: ★★★★★

 

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原作 : 浦澤直樹 X 手塚治虫

演出/振付 : シディ・ラルビ・シェルカウイ

出演 : 森山未來 (アトム)、土屋太凰 (ウラン/ヘレナ)

     大東駿介 (ゲジヒト)、吉見一豊 (お茶の水博士/Dr.ルーズベルト)

     吹越満 (アブラー博士/教授)、柄本明 (天満博士/ブラウ1589)

劇場 : 2018年1月12日(金) Bunkamuraシアターコクーン

http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/18_pluto/

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2018年観劇記録その2.

この舞台のためにブログリスタートしたと言っても過言ではない、

本当に本当に見たくて見たくて、楽しみにしていた舞台。

感じたことがあまりにも多すぎてうまく整理できていないので、

かなり長い文章になると思います。

 

森山未來が好きで、『自撮り365日 踊る阿呆』を観て以来、

いつか絶対、彼のダンスを見てみたいと、ずっとずっと思っていました。

土屋太凰は以前、『誰だって波蘭爆笑』でダンスについて語っているのを見て、

その真面目で真摯な性格がとっても素敵だなと思っていました。

 

そして、なんとなんと、前から二番目ど真ん中の席で!!!!

俳優さんたちの表情や声、舞台の細かな装置が、生で全部伝わってきて!!!!

近すぎてリアルで迫力がすごくて、今までにない体験でした。

 

私も友人も浦澤直樹の原作漫画を読んでいなくて、読んでおけばよかったなー。

ストーリーがちょっと難しいので、お話を追うのに結構力を使ってしまって、

それが自分でも見ながらもったいないなって思いました。

 

逆に、原作を知っていて原作ファンの方にはぜひ見てほしい!!!!

「原作を尊重する」ということを第一に作られているのが、よくわかると思います。

 

俳優さんたちのこと。

 

正直、この舞台で一番すごいと思ったのは、土屋太凰でした。

ウランとヘレナの演じ分けが、声も表情も動きも完璧すぎる。

先に登場するのはヘレナですが、その大人びた声と所作の後に登場する

元気いっぱいに動き回るツインテールのウランちゃんのウランちゃんたること!!笑

ちょっと特徴のある声をしている彼女ですが、それぞれの声にぴったり。

そのギャップに、同じ人が演じてるとは思えないほどでした。

 

もうひとつ、涙の演技がすごい。

間近で見ていたので、彼女が役に入り込んで本当に涙を浮かべていくのがよく見えて、

土屋太凰が泣いているのではなく、ウランとヘレナが泣いていました。

これを毎回やるのって本当にものすごいエネルギーだと思いました。

 

2015年版では永作博美だったみたいなので、きっと演出も違うんだろうな。

 

そして憧れていた森山未來は、生で見ると表現力が異次元の世界でした。

アトムは子どもの設定で、登場は道を歩くカタツムリを助けるシーンなのですが、

そのときの表情が、無垢で無邪気で純粋で、ただただ子どもでした。

役者は30越えた森山未來なのに、その表情があまりに子どもすぎて鳥肌立ちました。

終始、そういうひとつひとつの表情を見ることができて、本当に幸せな座席だった。。。

 

ダンスの動きも、気持ち悪いくらいなめらかで艶やかでとっても美しくて、

ものすごい表現力に圧倒されました。むっちゃくちゃかっこよかったです。

アトムが生まれ変わった後との二面性も、迫力満点でした。

あと、声がかっこよくて、シャウトの声量もすごかったです。

なんというか、彼は本当に「俳優」とか「役者」って感じじゃないですね。

『踊る阿呆』、DVD化してくれないかな。。。絶対買う。。。

ていうかこの『プルートゥ』もDVD化したら買いたい。。。

 

もっとダンスダンスした作品かと期待していたのですが、

意外とストレートプレイな感じだったので (正直ちょっと残念だった)、

今度ちゃんと彼のダンスの舞台を見に行きたいなぁと思いました。

 

大東駿介は、小栗旬にめっちゃ似ていて、途中から小栗旬に見えてきました。笑

彼の殺陣みたいなシーンがあるのですが、それを見ると森山未來のすごさが際立つ。。。

背も高くて肉体もかっこよくて、声もステキでした。

 

吉見一豊は、見た目がお茶の水博士で笑ってしました。笑

吹越満はまさにアブラ―!って感じだし、

柄本明の天満博士は不気味すぎでした。。。あとブラウの声がすごくいい。

そしてダンサーさんたちがめちゃすごい。

 

演出のこと。

 

私が普段見るお芝居は、基本的にテキストのみの原作があって

「文字で書かれている内容を、どう視覚化して舞台に乗せるか」というものが多いです。

文字の内容をどう表現するか、書かれていない部分をどう表現するか、

読み手がおのおの想像している絵をどう視覚化するか、という観点で

文字→三次元で舞台化、が演出されています。

私自身原作があれば読んでから観にいくことがほとんどなので、

「私はこう想像してたけどこう表現するのか!」という発見が楽しい。

 

けれど『プルートゥ』は原作が漫画なので、すでに視覚化されている。

二次元の漫画→三次元の舞台、という演出。

今までの文字→舞台の演出とは全然違って、すごく不思議な体験でした。

 

パネルを使って漫画の枠を表していたり、

プロジェクションマッピングを使ってアクションの演出をしていたり、

なのにものすごく精巧でリアルなロボットはダンサーがマニュアルで動かしていたり、

世界観にわーーーっと引き込まれて持ってかれてしまいました。

 

多分遠くから見たほうが演出全体が見渡せて楽しめたと思うので、

そこはちょっぴり残念でした。

 

ロボットと人間が共存する世界、の表現も素晴らしかったです。

アトムやウラン、ゲジヒトのように人間に近いロボットは、人間が操り人形される。

でも、それがすごく先端のプログラミングみたいに表現されていて、

ロボットということだけではなく、人工知能の高さまでわかるようになっている。

アリとの表現の差別化がすごいです。

 

アトムが空を飛ぶシーンも、今ならワイヤーアクションいくらでもできるのに

ダンサーさんたちが森山未來をリフトしていました。

ダンサーさんのちょっとキツそうな表現とか、ピンと伸びた森山未來の震える足先とか

本当に細部まで見れて至福でした。。。

余談ですが、ハットを使った動きでダンサーさんがハットを落としてしまったときに

「あっ」って小声で言ったのも聞こえました。それくらい近かった!!

 

お話のこと。

 

ロボットは感情がない。「憎しみ」や「悲しみ」がわからない。

ロボットは嘘をつかない。

ロボットは人間を殺さない。

 

こういったロボットの前提が語られていますが、

「憎しみ」を理解したブラウは、初めて人間を殺したロボットになります。

ブラウは、どこも壊れていなかったし、どこにもミスはなかった。

ロボットとしては正しかったのに、ロボットとしては間違いである「殺人」を犯す。

正しさって何なんだろうって思いました。

 

そして、ゲジヒトやアトムやウランは、「憎しみ」や「悲しみ」を理解し、「嘘」をつき、

より人間に近い、完璧なロボットになっていきます。

ロボットが感情を理解して、人間に近づいたとき、

じゃあ今度は逆に、人間が人間たる理由はどこにあるんだろう。

AIがチェスで人間に勝ったり、人間の仕事の大半がロボットに代替されていく中、

人間に残された人間の価値として、何が残るんだろう。

この舞台を見て、私は一番そこが心に残りました。

 

情報量が多すぎて、本当に考えることが多くて、今までみた舞台みたいに

「〇〇が最高!!」みたいに一言でいえないのですが、

森山未來はダンス含めてめちゃくちゃめちゃくちゃかっこよかったし、

土屋太凰も表現力が素晴らしかったし、他のベテランさんもさすがだったし、

素晴らしい演出に最後まで引き込まれて、とっても濃厚な時間でした。

 

ロンドン、オランダ、ベルギーでの海外公演が続くのも楽しみです。

海外の方の目にはどんなふうに映るのか、自分もロンドンで見てみたかった。

 

今更だけど、手塚治虫、浦沢直樹の原作を読んでみようかな。

 

 

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『ショーガール Vol.2 ~告白しちゃいなよ、you~

オススメ度: ★★★★★

 

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演出 : 三谷幸喜

出演 : 川平慈英、シルビア・グラブ

     草刈正雄 (日替わりゲスト)

劇場 : 2018年1月10日(水) EXシアター六本木

http://www.parco-play.com/web/play/showgirl/

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2018年観劇記録その1.

三谷幸喜が好きなので、すっごくすっごく悩んだ末に買ったチケット。

行って本当によかった!!笑いあり笑いあり、涙あり、感動あり。

これぞライブエンターテイメント!!って感じでした。

 

前半は、「告白」をテーマにしたコメディミュージカル。爆笑必至。

後半は、2人の歌唱力とダンスを存分に楽しめるミュージックショー。大感激必至。

 

 

前半のミュージカル、さすが三谷幸喜の脚本。

設定や起承転結の構成がさすがすぎて、やっぱ三谷幸喜すげー!好きー!と思いました。

シルビアが脚本家、川平さんはそこにたまたまやってきた水道修理会社の人なのですが、

書いている脚本の内容を、2人が登場人物を演じながら説明します。

なので、芝居を見ながら、芝居の中の脚本の芝居、を見る入れ子構造になっていて、

この演出がとにかく素晴らしくて、私好みでしたドキドキドキドキドキドキ

照明も音楽もめちゃくちゃカッコよくて、本当に大爆笑でした。

 

モテ男がモテない女に恋愛の極意を教えるのですが、いわく、大事なことは3つ、恋は金魚釣り(愛さずに愛される)、尽くすこと、どんでん返し、だそうです。笑

 

そして本日の日替わりゲスト、草刈正雄のカッコいいこと!!

そして草刈正雄が出てきた瞬間の優雅な雰囲気。

背高くて足長くてスタイル良すぎて声カッコよくてアドリブもチャーミングでやばかった。

 

ちなみに他の日替わりゲストは、長澤まさみ(即売り切れ)、高嶋政宏、斉藤由貴、戸田恵子、新納慎也、中川晃教、竹内結子(即売り切れ)、三谷幸喜本人(即売り切れ)。

長澤まさみはもちろん、この舞台だったら戸田恵子でも見てみたかったな。

 

 

後半のミュージックショーは、有名な曲もいっぱいあって、本当にライブでした!

2人の歌唱力とダンスにとにかくうっとり。照明や衣装の演出も素敵でした。

ここでもまた草刈正雄が登場しますが、本当に笑わせてもらいました。

 

川平慈英は私の中では完全に熱血サッカー解説兄さんだったんですが、

歌もダンスもちょーーーカッコいいです。

シルビアはダンスと歌の迫力がハンパなくて、思わず泣けるくらい感動しました。

歌声がむっちゃくちゃセクシー!!存在感がハンパないです。本当すごい。

 

 

-川平慈英とシルビア・グラブという、こんなに素晴らしいエンターテイナーの人たちがいるんだよ!ってことを広く伝えるのが、このシリーズにおける僕のテーマなんです。

 

この三谷幸喜のコメントどおり、本当に楽しいショーでした!!

 

 

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2018年リニューアル&リスタート宣言

テーマ:

前回の投稿から約2年。

更新しようとしようと思いつつ、ほったらかしになってしまっていました。。。

 

前回のエントリに少し書いたように、2015年から2年間ロンドンにいて、2017年に帰国。

帰国してからは、もとから好きだった観劇に大ハマりしています。

 

今回、ブログ再開するぞー!という心意気も込めて、タイトルを変えることにしました!

今までの『小説諸説』から『趣味諸説』へ。

読書記録だけでなく、観劇や映画鑑賞、大好きなエンターテイメントについて

いっぱい記録していきたいと思います。

 

ブログデザインも変えてみました。

HTMLとかいじれればいいのですが、よくわからないのでとりあえずアメブロ仕様。

そのうちカスタマイズできるように頑張ります!

 

同じような趣味の方、同じモノを見た/読んだ方などに見ていただけたら嬉しいです。

 

 

奇面館の殺人/綾辻行人

テーマ:
『奇面館の殺人 (上)(下)』綾辻行人(講談社文庫)
オススメ度: ★★★★★


約4.5年ぶりの更新…!!笑
もちろん本は読んでたのですが、忙しさにかまけて全く更新してませんでした。
やっぱり、何をいつ読んで、どう感じたのか、記録するのって大事ですね。
読んだことすら覚えてない本が出てきます。。。

この4.5年間にいろんなことがありまして、
私は今、ロンドンに暮らしています。
4.5年前は想像もしていなかったですねー。しみじみ。
ほとんどの本を日本においてきてしまったことが、本当に後悔。
特に、アガサ・クリスティーとか、コナン・ドイルとか、
イギリスで読む意味のあるものは持ってくればよかったなぁ。。。

さて、そうこうしているうちに、大好きな『館』シリーズも
ついに9作目を迎えてしまいましたっ!!
前回『暗黒館の殺人』は2009年にレビュー書いてました。
http://ameblo.jp/asako0812/entry-10385559210.html

いやー、もう序盤から
「わたし今、アヤツジ作品読んでますッ」ていうムード全開で、
やっぱりこの雰囲気が大好きだー!!と再認識しました。
久しぶりに味わうこの感じ、やっぱたまりません。


***** あらすじ *****

鹿谷門実は自分にそっくりな作家・日向京助になりすまして、
影山逸史の「奇面館」へいくことになる。

招待されたのは全部で6人。
館では全員が仮面をつけて過ごさなくてはいけない。
奇妙なパーティーが進むうちに、逸史が殺されてしまい――。

********************


まず、最初の設定が結構ありえない。
見た目がそっくりの同年代にそんなに簡単に会うわけないじゃーん!と。
登場人物たちもその「ありえなさ」に驚くのですが、
これが物語、というか奇面館では非常に重要な要素になります。

代打で館へいくことになった鹿谷は「哄笑の仮面」。
S企画の創馬社長は「歓びの仮面」。
北海道からきた建築士・ミカエルは「懊悩の仮面」。
マジックバーを営むマジシャン・忍田天空は「驚きの仮面」。
元刑事のヤマさんは「怒りの仮面」。
謎の算哲教授は「嘆きの仮面」。
奇面館の現当主・影山逸史は「祈りの仮面」。

加えて、逸史の秘書を務める鬼丸、
叔母の代わりにバイトでやってきた、とある特技を持つ瞳子、
管理人として仕える長宗我部、
過去に館へ取材にいったことがあり、今回は不参加の日向京助。

これらの登場人物と、奇面館にあるという「未来の仮面」が
物語をなしていきます。

このお話のすごいところ・その1。
まず最初に「祈りの仮面」をかぶった逸史が殺されるのですが、
それと同時に他の6人も犯人によって仮面をかぶらされてしまいます。
そしてこの仮面、実は鍵がついていて、犯人は鍵をかけてしまう。
仮面がはずれないので、「祈りの仮面」が本当に逸史かわからない。
一体誰が本当は殺されたのか、という疑問から始まります。

そして、このお話のすごいところ・その2。
奇面館は、最初から「中村青司の館」として紹介されます。
それゆえ鹿谷は最初から、「どこかに秘密の部屋や抜け道がある」と信じるのです。
自分のレビューを読み返すと必ずこの点に触れているのですが、
普通ミステリで最初から「この家には秘密の部屋があるはずだ!」ってならないと思うんです。
それってなんかフェアじゃない。
でも、『館』シリーズは、『館』シリーズだからこそ、それが成り立つ。
『館』シリーズの世界ではそれが常識なんですよね。だからフェアになる。

この物語のキーパーソンは、なんといっても瞳子でしょうか。
とってもキュートで肝がすわった女の子です。

そして、逸史の語る「本質は表層にこそある」という理論がおもしろい。
彼は彼で精神的に狂ってしまっているのだけれど、自分でもそれをわかっていて
ぎりぎりのところで理性的に、理論的に保とうとする。
それがこの奇面館の集まりになるわけです。

逸史の理論は、殺人事件のトリックには大きく関わりませんが、
実はこの物語が持つとんでもない種明かしにつながります。
壮大な叙述トリック。全然気が付かなかったー。


さて、下巻の解説で佐々木敦氏が語っていることが
私が『館』シリーズで感じていることを的確に表していたので
ちょっとだけ引用させていただきます。


(前略)驚きというものを最も重要視しているからに他ならない。
ならば、驚きとは何なのか。それはつまり「思いも寄らなかったこと」である。
(中略)一行前まではまるで想像もしていなかった真相が、たったの一行でぬうと顏を出す。
(中略)そして瞬時に、僅か数秒前までは思いも寄らなかった世界の意想外の真実を
完全に納得し、受け入れることになる。



そう、まさにこれ!!!!
「納得し、受け入れる」っていうのがポイントですよね。うんうん。

『館』シリーズも次の10作目でラストと思うとさみしいですが、
きっとものっすごいお話なんだろうなぁと、楽しみでしかありません。