伊達政宗とミネラルウォーター 「臥竜の天」より
| 「臥竜の天」(上) 火坂雅志 |
【送料無料】臥竜の天(上)
火坂雅志
時は戦国末期─。みちのくの大地から隻眼で天下を見つめる十九歳の若者がいた。
伊達家当主、政宗である。
下剋上の世にあって馴れ合う奥羽大名の慣習を打ち破り攻めに出た政宗だったが、畠山氏に裏切られ、父・輝宗を喪う。悲しみを乗り越え、怒涛の勢いで奥州制覇に動き出す政宗。一方、
上方では豊臣秀吉が天下統一に向けて奥羽にも手を伸ばそうとしていた。
火坂雅志(ヒサカマサシ)
1956年、新潟生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』でデビュー。99年『全宗』が吉川英治文学新人賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
今読んでいる本です。
NHK大河ドラマ「天地人」の著者、火坂雅志の作品。
意外と知らなかった伊達正宗のこと・・・
滋賀県から遠く、東北仙台の地に思いを馳せて読んでいます。
| 伊達政宗とミネラルウォーター 「臥竜の天」(下)より |
太閤秀吉が世を去り、天下の実権が関ヶ原で争われている頃、政権交代の混乱に乗じて政宗は和賀郡を奪取することを企てる。奥州に波乱を巻き起こした政宗だったが、天下人となった家康の不興を買ってしまう。だが一方で、南蛮との貿易ルートに財政の活路を見出し虎視眈々と好機を待ち続けていた。最後まで天下を諦めなかった猛将の生き様を描く傑作戦国小説。
前回から続いて読んでいます。
【送料無料】臥竜の天(上)
火坂雅志
時は戦国末期─。みちのくの大地から隻眼で天下を見つめる十九歳の若者がいた。
伊達家当主、政宗である。
下剋上の世にあって馴れ合う奥羽大名の慣習を打ち破り攻めに出た政宗だったが、畠山氏に裏切られ、父・輝宗を喪う。悲しみを乗り越え、怒涛の勢いで奥州制覇に動き出す政宗。一方、
上方では豊臣秀吉が天下統一に向けて奥羽にも手を伸ばそうとしていた。
奥州の葛西・大崎一揆を扇動した疑いで秀吉の勘気を被った伊達政宗だったが、死装束をまとい一世一代の演技で危機を乗り越えた。だがその後、盤石と思われた豊臣政権に、朝鮮出兵の失敗や跡継ぎ問題など陰りが見え始める。政宗はその隙をつき、関白秀次と急接近するが...。天下の趨勢を臥したる竜のごとく睨みながら野心を持ち続けた男の苛烈な生涯。長編歴史小説。
火坂雅志(ヒサカマサシ)
1956年、新潟生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、出版社勤務を経て88年『花月秘拳行』でデビュー。99年『全宗』が吉川英治文学新人賞の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
NHK大河ドラマ「天地人」の著者、火坂雅志の作品。
ちょっと興味深い、水に関することが載っていたので紹介です。
日に何度も水を召し上げられ候に、良き水御座候時は、御徒衆をもって、
御供中仰さ下され、良き水に候間、いずれも下され、下々にも給べさせ、
馬の口をも洗わせ候えと仰せられる。
と「命期集」にはしるしている。
正宗には何より好きなものがある。
水
である。
とにかくよく飲む。
新陳代謝がいい体質なのか、身体がつねに水を欲している。
夏ばかりか、真冬でも大きな茶碗に何倍も飲んだ。
正宗が生まれ育った米沢の地は、松川と羽黒川の扇状地に築かれた城下町だけあって、もともと水のよいところである。
周辺には、
長清水
鈴振清水
堂森の清水
など、名水が多く湧いていた。
これら、ミネラルウォーターが必要な時代が来たのでした。
伊達 政宗(だて まさむね)は、
戦国時代の武将。出羽国(羽州)と陸奥国(奥州)の戦国大名。陸奥仙台藩の初代藩主。
本姓は藤原氏。家系は伊達朝宗を祖とする伊達氏。第16代当主・伊達輝宗と最上義守の娘・義姫(最上義光の妹)の嫡男。幼名は梵天丸、字は藤次郎、諡号は貞山。神号は武振彦命で、青葉神社に祀られる。
後世には幼少時に患った疱瘡(天然痘)により右目を失明し隻眼となったことから「独眼竜」等と称されている。他に「東北王」や「奥州の龍」とも。
太閤秀吉が世を去り、天下の実権が関ヶ原で争われている頃、政権交代の混乱に乗じて政宗は和賀郡を奪取することを企てる。奥州に波乱を巻き起こした政宗だったが、天下人となった家康の不興を買ってしまう。だが一方で、南蛮との貿易ルートに財政の活路を見出し虎視眈々と好機を待ち続けていた。最後まで天下を諦めなかった猛将の生き様を描く傑作戦国小説。
前回からの続きで、ミネラルウォーターのこと、
京都に戻った正宗は、戦陣での渇きを癒すように、
京の名水、名泉をたずねまわった。
天下一の名水として知られる六条の「醒ヶ井」、
常盤御前ゆかりの紫野の「常盤井」、
鹿苑寺(金閣寺)の「銀河泉」、
上賀茂神社の「神泉」、
洛南醍醐寺の「醍醐水」、
黒谷の金戒光明寺の塔頭の一つ栄摂院の「明星水」、
上京本隆寺境内の「千代野井」、
雨宝井(西陣聖天)の森にある「染殿井」、
酒造りの神とされる松尾神社の「亀の井」など、
いい水があると聞けば、どこへでも足を運んだ。
考えれば、上記のように京都には良い水が沢山あるのでした。
京都に限らず、この日本は実に水に恵まれている国であることの再認識です。