二男の通う中学校の支援学級。


この春入学した1年生の保護者3人から、


校外学習は普通学級の生徒と班を組ませないのはおかしいとの


クレームがついたらしい。。。


聞いていて、「?」なことだと思った3年生の保護者の私。。。



 小学生の時と違い、中学の校外学習は遠足ではない。

班ごとに課題を作り、それを調べ発表するまでの授業だ。

 二男は、支援クラスに同学年の生徒はいなかったので

一年の時も二年の二泊三日の野外活動も

担任とふたりで班を作って参加し

二男の理解できる範囲で課題をまとめた。

普通学級の生徒と一緒では、

課題の内容に着いていけず、

きっとお客様で終わってしまっただろう。

 班が別とはいえ、バスもいっしょだし、

団体で行動する所もたくさんあるわけで、

なにも交流クラスの班にと、

こだわることはないと私は思う・・・

 
 二男は修学旅行も担任とふたり班だが、

今回学校では、全体行動、クラス単位、班単位と

3パターンを作り三日間を過ごさせる。

支援クラスでの行動はたった一日だ。

決して、支援学級の保護者が心配するような

隔離ではないのだけれど・・・


 長男から聞いた話。

中学の時クラスの女子に泣きながら相談されたことがあった。

彼女は小学生のときから支援学級の女の子と

いつも同じグループにされた。

支援学級の女の子の母親が、なにかにつけ、

「あの子が仲良くしてくれますから」と教師に連絡し

「お願いね!」と会うたびに念を押されていたからだ。

 「私がいつもあの子と一緒だから

仲いい友達もだんだんグループを組むのを嫌がる。

私だって、みんなと同じように仲良しと組みたいのに」

修学旅行のときの話だ。

結局もう全て決まったあとだったし

支援級の保護者がなかなか難しい相手だったので

クラスの有志数名が集まって、世話を任された女子生徒を

バックアップするグループを作ったそうだ。。。。

行事のたびに、「また・・・」と

交流クラスのお子さんたちの心にも

波風立てていることを認識しなければいけない。

楽しむ権利はどちらにもあるのだから。


 障害があるから、ただ、優しく親切にしてもらうことを

当たり前だと思ってはいけない・・・

「必要なときは手を貸します」と

言ってもらえるように育てていかなければと思う。

 時間がかかってもいいじゃない。

障害に甘えず、頑張っている姿を

子どもたちはちゃんと見ていてくれる。


 二男自身、手を引かれてお客さんのように扱われるより

「おーい、一緒にやるかぁ?」と声をかけられる方が嬉しいし、

のびのび自由に、そして迷惑かけないようにと

出来る限りの努力をするぐー

その関係は、けっして「仲良くしてね、おねがいね。」と

親や教師から押し付けられたものではない・・・



 若者の柔軟な心を信じて

気長に段階を踏めばいい。

この地域で生きていくのならなおのこと。

子どもとともに努力を重ねていれば、 

自然に声をかけてくれるようになる。


 この春のクラス替え。。。交流クラスになった生徒たちが

「オー、二男!今年俺のクラスじゃん♪」と声をかけてくれたと聞いた。

そんな何気なさが一番有難い。。。。

そんな形が一番嬉しい・・・そう思う ニコニコチョキ