「本来はコント職人」“世界のナベアツ”さんとの思い出 | おもしろサッカーSEO対策!

「本来はコント職人」“世界のナベアツ”さんとの思い出

数年前にブレイクし、今や超有名お笑い芸人の世界のナベアツさん。
彼は吉本のお笑いコンビ「ジャリズム」の渡辺鐘(あつむ)さんでもあります。

その渡辺さんに、過去に何度かお会いした事があります。

ジャリズムと言えば、関西の方やお笑いファンの間では知らない人がいないくらい有名なコンビで、「コント職人」として業界人にも評価の高い芸人です。一度解散したのですが、その後放送作家として売れっ子となり、数々の番組を手がけました。

ですが逆に、「3と3の倍数のときにアホになる」のネタをする“世界のナベアツ”しか知らない人も多いと思います。

 私は昔からジャリズムと渡辺さんを尊敬しており、ジャリズムや渡辺さんのソロライブを多数見ました。ジャリズムの笑いは「毒のあるシュール」なレベルの高いネタで、作っているのは渡辺さんです。

「3と3の倍数のときにアホになる」のネタばかりが取り上げられ、それを観て「一発屋か・・。」と思っている人がいらしたらそれは甘いです。

本来はレベルの高いネタを書ける「コント職人」です。引き出しはいくらでもあります。

その渡辺さんですが、お会いすると実に温厚で、優しい方でした。
数年前、再結成して間もない頃、ジャリズムは定期的にトークライブをしていました。
その頃はまだ小さなライブハウスでライブをしていました。
そしてそのライブが終わってしばらくして、忘れ物を取りにライブハウスに戻ると、お客さんは全員帰っていて、スタッフの方が後片付けをしていました。

そして、楽屋を見ると、ドアが開いており、覗いてみるとそこには渡辺さんがいました。渡辺さんはイスに座って一人静かにアンケートを読んでいました。
そんな渡辺さんに私は声をかけ、ご挨拶しました。以前、渡辺さんがやっていたネット大喜利で常連だった私は、その事を渡辺さんに伝え、挨拶をしました。すると渡辺さんは覚えていてくださり、快く応じてくれました。
私が「お笑いをやっている」と話すと、渡辺さんは2、3アドバイスをしてくれました。
いろいろな番組で垣間見せる「温厚でやさしい」感じはそのままでした。


今ではすっかりテンションの高いナベアツさんですが、普段はこのような感じだと思います。
そして、本来の(?)毒のある笑いを忘れていない私としては、いつ昔のようなコントをやってくれるのか、と期待して待っています。 

世界のナベアツ仕事

文章/絵:白石ニョッキー