今年も行ってきました。
復興支援チャリティコンサート
「こころにつばさを」
コンサートにいけなかった方へ。
少し長くなるかもしれませんが出来るだけ最後まで読んでください。
2011.3.11 あの翌年、一人の女性が立ち上がり、たった一人で
このチャリティコンサートを立ち上げました。
微力ながら大きなつばさの中の羽毛のひとつとしてやれること
をしよう。コンサートに参加することもそのひとつです。
昨年は愛と優しさと癒しがいっぱいのコンサートでした。
誘った方々には「誘ってくれてありがとう！！」と感謝をされるくらいに
すばらしいコンサートになりました。
悲しみの記憶がまだ新しく
いろんな思いがこみあげて
号泣してしまいました。
でも今年は
愛と優しさと癒しと「希望」がいっぱいの
コンサートで、とても元気をもらいました。
まだまだつらく悲しいけれどこの先にあるのは「希望」だけ。
今回も素晴らしい演奏家たちが集まってくれました。
ピアノ 小野靖子さん
バイオリン 市川美希代さん
和太鼓・ドラム・パーカッション 田中まさよしさん
彼らのエネルギー溢れる演奏は
まさに「希望」そのものでした。
みんな自然と体が動きわくわく
しました。
「元気をだせ！」
「がんばるんだ！」
といっているようでした。
そして昨年から大フアンになってしまった
ライアー演奏者で弾き語りの
三野 友子さん
http://www14.ocn.ne.jp/~leier/
初めて聞いたときの衝撃は忘れません。
天は二物を与えてしまいました。
彼女はまさに人間の姿をした「妖精」です。
そして何よりライアーと同じ美しく透き通った歌声。
彼女の唇から奏でる一つ一つの音には
魂が宿っています。
音のひとつひとつをとても大切に出すのです。
話す声までもが歌のようなのです。
だれもが彼女の声に惹きこまれ、微笑み、涙します。
フリーアナウンサー倉島麻帆さんの朗読との
組み合わせは毎年号泣です。
もちろんCD買いました
サロンで流してます
そして
バンドゥーラ奏者 ナターシャ・グジー
世界で一番の美女の国 ウクライナ出身で
同じ人間とは思えないほどの美しさ
十数メートル離れていても血管が透けているのが
わかるほど透き通って白い肌に
彫刻のような彫の深い美しい顔立ち。
彼女は27年前
チェルノブイリ原発爆発でわずか3.5キロ離れた場所で
被爆しました。
これは彼女が語った言葉です
あの日、夜中に爆発した原発に
近所の人たちは気づかなかった。
いつも通り朝を迎え
いつも通り仕事に向かい
いつも通り子供を一日中外で遊ばせていました。
そして一日中
見えない放射能を
浴び続けました。
発表があったのは
翌日でした。
「たいしたことはありませんが念のため、
3日だけ非難してください。
3日間だけですから荷物は一切持たないでください。」
そうして私たちは
一切荷物を持たずに町を出ました。
でも
3日経っても
１ヶ月経っても
そして２７年経っても
戻ることはありませんでした。
あの日過ごした
美しい森も町も
土の中に埋まり無くなってしまった。
たくさんの人が亡くなった
友達も失った
あの日６歳だった私も大人になり
仲間たちも結婚して
子供がうまれ、
今は子供たちに異常が現れている
２７年経っても何も終わっていないのです。
忘れないで
忘れないで
人は悲しみをわすれたとき
また同じ過ちを繰り返します。
忘れてはいけない。
ナターシャの青い瞳は悲しみでいっぱいでした。
人間はつらいことや悲しいことは
だんだん薄れるようにできています。
でないと生きていけないからです。
でも、忘れてはいけないこともあります。
悲しみを引きずるのではなく
風化させてはいけないのですね。
前に進むために。
失った人たちのためにも
彼女の歌うウクライナ民謡は
楽器や歌声だけでなく
表情も奏でます。
美しい目・鼻・口をくるくると動かしながら
コミカルに、時におどけた少女のように、
恋する女性に、嬉しさ、かなしさを
表現します。素晴らしい文化ですね。
アヴェマリアを歌う姿はまさに聖母マリア様！！
そして
ウクライナ人のナターシャの歌う
日本の歌に
いつかの大切なことを思い出し
大人たちは涙しました
斜め前の男性が
こぼれ落ちる涙をぬぐいながら
首を振っていました
防人の歌
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に 限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください
私は時折 苦しみについて考えます
誰もが等しく抱いた悲しみについて
生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと
病いの苦しみと 死にゆく悲しみと
いまの自分と
答えてください
この世のありとあらゆるものの
すべての生命に約束があるのなら
春は死にますか 秋は死にますか
夏が去る様に 冬が来る様に
みんな逝くのですか
わずかな生命のきらめきを 信じていいですか
言葉で見えない 望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けてゆく月も やがて満ちて来る
なりわいの中で
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか
私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか
何より主催者の森ひさよさんに感謝します。
彼女の思いはとても強く
何かしたいと思っていてもみんななかなかできないものです。
簡単にいかないことも強い思いだけで
必死に走り回っている姿は
とても心打たれ、
みんなを動かしました。
そして来年もより多くの羽毛たちが集まり
来年はもっと大きなつばさに
再来年はもっともっと大きくなるでしょう。
みなさんの心に。
来年は是非皆さんも足を運んでみてくださいね！
ありがとうございました