私は 患者。
自分の病気の事は
自分の身を持って 日々感じています

この先の漠然とした 不安
でも、日々の幸せ
家族への感謝



先日、初対面の
患者の奥様とお話する機会があった
まだ40代
淡々と ご主人のお話をされる
しっかりとした芯の強い方でした


患者側の立場の多くの人が言う言葉に
  家族に迷惑かけたくない
という言葉がある。
私もできればそうありたい。

でも、こ家族の方の多くは
  迷惑じゃない
  生きてほしい
と、言ってくれます。



この日も患者4名に対し
家族はその方だけで
メンバーの一人が急に
最後は
どうやって死ぬのかなぁ…
って、口にし始めました
みんながすごく 知りたい事。
みんながすごく 知りたくない事。

家族に迷惑かけてまで生きたくない、と
言い始めたところで
私は急にその奥様に辛すぎる会話になっていると思い

家族さんはそうじゃないんですよね?って聞いてみました。

それまでの凛とした彼女の目が急に涙ぐみ

迷惑なんかじゃない。
1日でも長く一緒にいたい。
と、話してくれました。




迷惑かけていいですか?
って、元気な内に聞いておこう
ダンナに。
娘に。

残った人の方が辛い。
頭ではわかっていたけれど、
たくさんの方のブログも読んだのに

私らしく生きて
大切な人のために寄り添いながら
いなくなろう
ちゃんと話して
わかり合わなくては

と、思わせてくれた出来事でした。



別れ際
辛い話で申し訳なかった
おかしな流れに行きそうなところで
止めきれなくて
本当に 申し訳なかった と、
せめてものお詫びを伝えました。

すると
私は主人に本音を聞けていないから
辛いけどよかった、と言ってくれて
救われた思いでした。


私も旦那と話せていない事を伝えると、
必ずご主人も
私と同じ気持ちですよって。
涙ぐみながら微笑んでくださいました。


私のがんは
残念だけど
治らないかもしれない
家族より早くに
いなくなるかもしれない
でも、今すぐじゃない

それががんのいいところ
考える時間が あるよ
伝える時間が あるよ
わかり合う時間が あるよ


何が迷惑なんて
ひとりひとり違うこと
話さなきゃね