いつ留学するのがいいのか?
理系留学といってもいろいろあります。
そして、どのタイプの理系留学をいつするか・・・
それらはすべて、将来どんなキャリアを目指すかによります。
ここでは私なりに考察した
理系としての留学をキャリアに取り入れる場合の
よりありえそうなパターンをいくつか分析します。
まずは理系留学パターンの種類をあげてみましょう。
(1)理系学部留学
期間:~4年
アメリカの大学の学部に、理系専攻として
入学もしくは編入するパターンです。
アメリカの学部は一般教養を重視する
傾向があるので、理系科目以外の文系科目も
要求されます。しかし、アメリカの学部では
日本よりも自由度が高く、大学院の授業を取ったり、
学部の1年生から研究室に所属して、
大学院生の研究のお手伝いをしつつ
実験の基礎を学ぶこともできるようです。
奨学金がもらえる可能性はかなり少ないので
授業料+生活費でおおよそ年間400万くらいは
準備する必要があります。
(2)理系修士留学
期間:1~2年
アメリカの理系の修士は一般的に
コースワーク(授業)中心となります。
もちろん研究室に所属し自分のテーマを持って
それに取り組みますが、
アメリカでの理系の修士の位置づけは
「研究者・専門家」ではないので、
あくまで研究は+アルファとなります。
企業から関係ある分野の知識を深めるために
派遣されてきたり、
ある特定のスキル獲得(例えばネットワーク構築など)
ために通学するという社会人学生が多く、
ほとんどの場合奨学金はでません。
修士過程から博士課程への編入もありますが、
アメリカでは大学院に入る前に、
修士までか、それとも博士までかを
明確にする傾向があるといえるでしょう。
(3)博士留学
期間:4~6年
企業の基礎分野研究者や大学教授になるために
必要とされる専門家としての学位です。
ある程度の大学であれば、奨学金が期待できます。
(4)ポスドク留学
期間:1~3年
通常、博士を取得した後すぐにどこかの研究員や教授になるわけではなく、他の研究室でポスドクとして何年か勉強をしつつ、ポストを探すというのが一般的です。それを海外ですることをポスドク留学と呼ぶことにします。
(5)短期研究留学
期間:1ヶ月~1年
日本の大学で在籍している研究室から海外で共同研究している研究室へ派遣され、そこで研究したり、大学の交換留学制度を使って海外の大学院に留学し、そこで一定期間そこの研究室に所属して研究というパターンです。
(6)理系企業インターン留学
期間:一ヶ月~1年
海外の理系企業でインターンとして働くパターンです。
っとこんなところでしょうか?
みなさんもお気づきの通り
「理系留学」といっても、
いろいろな方法があります。
これらのうち
どのタイプの留学を
人生のいつの時点で取り入れるか?
次回はよくあるキャリアタイプのいくつかを
分析する予定です。