皆さま、こんにちは!
今日は山口県の美祢線から、
美祢線は石灰石輸送(貨物)で栄える路線で、
南大嶺駅も上の写真のとおり、大きな構内を持つ駅なんですよ。
ちなみに白く写る四角いものはすべて石灰石輸送用の貨車です。
ざっと見て50両以上はあるかな?
南大嶺駅は美祢線の中間駅ですが、
ここから終点の大嶺駅まで大嶺支線が延びております。
大嶺駅は美祢線が国有化される以前の
明治38年に開業した山陽鉄道だった時代の終着駅でした。
駅舎寄りの1番線ホーム(写真の赤い矢印の先)が支線用ホームで、
本線の列車は島式ホーム(2・3番線)に停車しますよ。
ここには本線・支線の他に、美祢線の旧線跡や
貨物専用線の分岐点もあったりして、本当に面白いスポットなんです。
これはもう、南大嶺駅は鉄道パラダイス。
南大嶺駅、ばんざ~い!
…というのは、実は今から35年も前の話でして、
現在は、貨物専用線や貨物列車、支線までも廃止されて、
分岐駅だった南大嶺駅は
1日の乗車客数が10人にも満たない駅と化してしまったのですよ。
風情ある木造駅舎も簡易駅舎に建て替えされたようです。
南大嶺駅は無人駅ですから、これは仕方あるまい。
ガランとした、人の気配をまったく感じさせない南大嶺駅の駅舎内。
少しでも駅を華やかにと、地元の方が付けてくれたモノなんでしょうけど、
寂しさの増幅効果がハンパないです。
変わったのは駅舎だけではありませんでした。
かつて大嶺支線の列車が発着していた1番線は潰され、
1番線ホームは2番線ホームの列車の停車位置まで拡張。
人の気配が余りにもなかったので、
跨線橋に登ったついでに辺りを見回しました。
島式ホームの東側(画像左側)にあった貨物側線も
美祢線で貨物列車が廃止されたのはつい先日のことで、
平成25年春までフライアッシュ/炭酸カルシウム輸送の
貨物列車が運行されてましたの。
ここで用いられた専用貨車・タキ1100は
往路/復路で異なる荷種を輸送できる多目的貨車でして、
貨車ファンには有名だったんですよね。
35年と言わず、あと3年早く来るべきでしたわ。
無人の駅でまったり時間を過ごしていたら、突如チャイムが鳴り始めました。
列車の接近案内だったようです。ビックリした。
扉が開くも、乗り降りするお客さんはおらず。
それにしても、ローカル線(美祢線は一応「幹線」ですが)の駅の
JR移行後の衰退ぶりは本当に寂しい限りです。
ここ最近も、駅の消滅や無人駅化の話題が絶えませんし、
足腰が元気な今のうちに、
ひとつでも多くの駅を回ろうと決意した南大嶺駅での出来事でした。
「いつまでも あると思うな 駅と支線」
廃止された大嶺駅や大嶺支線、美祢市役所前のSLを見るの忘れてたわ
訪問駅リスト(JR線)
美祢線
↑(厚狭駅方面)
湯ノ峠駅(平成26年6月4日)
厚保駅(平成26年6月4日)
四郎ヶ原駅(平成26年6月4日)
南大嶺駅(平成26年6月4日)
美祢駅(平成26年6月4日)
重安駅(平成26年6月4日)
於福駅(平成26年6月4日)
渋木駅(平成26年6月4日)
長門湯本駅(平成26年6月4日)
板持駅(平成26年6月4日)
↓(長門市駅方面)