タマが来た日 | INDIGO DREAMING

タマが来た日

ある寒い冬の日、暖炉の前でふるえながら彼がこう言った

「ああ、すっごく寒いよね~
ひざの上にネコがいたらあったかくていいだろうなぁ」

私も冗談まじりでこう答えた

「ネコがいたら寝るとき湯たんぽがわりにもできるよね」



その年のクリスマスイブ

会社から帰って来た私に彼が玄関越しにこう告げた

「君へのクリスマスプレゼントがあるんだけど・・・
明日まで隠せないから今日渡すよ」

「えーっ? そんなデカイものなの?」

「居間にあるから・・・探してみて」

居間にいってぐるっと見回してみたけど・・・

プレゼントらしきものなんて何もないじゃん


と思ったら、んっ? 今なんか

ソファの上にぬいぐるみが置いてあったような・・・

振り返ってみると


これがいた

              ↓↓↓↓↓↓↓↓

ネコ


この人、マジで買って来た
保健所から・・・

私のネコだけど彼が世話係になったのはいうまでもない

このネコ、ちっちゃいときは、ベッドで湯たんぽじゃなくて私のえり巻きになっていた
ゴロゴロゴロゴロと耳元でうるさくてしばらく寝不足状態が続いた(ちょっとした母親気分?)

だんだん大きくなり、私の首もとに収まらなくなった今は、ちゃんと湯たんぽになっている

著者: Kim Levin, 松本 侑子, キム レヴィン
タイトル: どうして猫が好きかっていうとね