腸内細菌は、善玉菌や悪玉菌があり、その両方の顔を持っている菌もあります。
腸内に住み着いている細菌は、ヒトが選んで住まわせているわけで、病原菌を除いてたいていの細菌は何らかの役割を持っていると考えられます。
善玉菌と悪玉菌はどこでわけられるのでしょうか。
腸内細菌は自分が生きていくために、栄養を分解してエネルギーを得ます。その時の酸性度(pH)を調べてみますと、硫化水素やインドールなどの有害物質をつくる菌は、6.6から8.0くらいで、二次胆汁酸をつくる菌もpH6.5以上の中性から弱アルカリ性になっています。
一方、乳酸をつくる菌はpH 6.5以下4.0くらいまで、酪酸をつくる菌はpH5から6.5くらいになります。
整理するとpH6.5を境に善玉菌としての働きと、悪玉菌としての働きがわかれるのです。
pH6.5以上では悪玉優勢、pH6.5以下では善玉優勢です。
生活習慣病の原因は、あぶらっこい食事によって腸内のpHがアルカリ性に傾くことが原因と考えられています。腸内pHを調べることによって腸内フローラのバランスを調べることができます。