言葉が通じるって凄いことだなと思う。
なーんとなく億劫で先延ばしにしてた要因の一つが、
インドネシア語で説明することを困難に思っていたから。
布市場のテーラーさんに、旅先で買ったバティックの端がほつれないようミシン掛けをようやく依頼。
全然、何をそんなに躊躇してたのかと思うくらい、あっさり通じた。
というのももちろん、大学の語学コースに通った今だからこその成果。
そうなってくると、買ってきた布で服を作るオーダーも大丈夫そうだとは思うものの、
素敵な柄の描かれた布を裁断してしまうのがもったいない気がして、
縫わなくても布一枚を巻いて止めるだけで十分スカートになるので、
ということも、
言葉が分かるようになって、布屋さんで巻き方を教えてもらえたからこそ迷いも吹っ切れて、
布を飾りとしてだけではなくちゃんと実用できることにちょっと安堵。
言葉が通じているか不安なうちは、やっぱり、
依頼して預けて帰るということもどうにも心配で。
言葉の問題だけじゃなく、ややルーズなインドネシアだけに、
本当に大丈夫?って思ってしまったりもしてたけど、
やっぱり会話ができると、納期と連絡先もちゃんと確認できたり一安心。
写真は、電気など文明を拒否し昔ながらの生活を守り続ける外バドウィ族の女性。
彼女たちは皆青い布をこのように巻きスカートとして着用している。
ジャカルタのような街では、今や大半の人が洋服を着ているけど、
通りを少し入ると、素敵なバティックの布をまとった人に出会うことがある。
縁縫いが完了したら、実際に巻きスカートとして着用してみようと思う。
いろいろな巻き方ができるけど、最もシンプルなものは、
日本の着物の裾合わせと感覚的にはほぼ同じだし。
それからもう一つ、JNE EXPRESSという宅配サービスを初利用。
郵便と言えば、日本郵政的に、国営のPOS INDONESIAなんだけど、
旅先でお世話になった人に撮った写真をお送りしようと思ったら、
送ってもらうならJNEがいいと言われ、何だろうそれ?って思いながら、
聞いてみると、送り状の控えが貰えるということだったので、
POSインドネシアよりも確実な気もして、使ってみることにした。
まず、写真に添える手紙を書かなきゃっていうところで、
外国語で手紙ってなるとこれまた億劫になってしまう。
けど、送ると約束したんだし、
多少の書き間違いは、外国人だということで許してくれるだろうと腹をくくる。
実際、ビジネスレターでも無いんだしそんな緊張することもないんだろうけど。
さて、さすがに便利なインターネット時代。
JNEのシステムはよくわからないまま、
窓口が近所にあるようだということまではすぐ辿り着き、とりあえず行ってみる。
ローカルなモールで案内板もなく、場所をガードマンに尋ねると、
モールでたくさんお買い物した人が物品を家に郵送したりするのか、
モールの駐車場脇に窓口があった。
周囲もインドネシア人ばかりだったけど、
係の人は英語で話しかけてきてくれて、
でもインドネシア語で返答したら、どっちの言語が得意?と聞かれ、
折角なのでインドネシア語と言っておいた。
実際、ここのところ使っていない英語より今はインドネシア語の方が単語がすぐ出て来る。
日本の宅配のように専用の送り状の用紙に記入するのかと思ったら、
宛名は封筒にそのまま書くのだとのことで、まず記載。
そしたら、それを係の人がパソコン入力して、
プリントアウトされてきた送り状控えをもらい、お支払いしてok。
これまたあっけないくらい、問題なく包みは送り出された。
なんか躊躇していたことが2件一気にあっさり完了。
日本ではなんともないことだけど、
ここにたどり着くまでに気分的にも結構かかってしまった。
簡単な単語やジェスチャーでもある程度のコミュニケーションは可能だけど、
言葉というものを考えた人類の祖先は偉大だと思う。
願わくば、
全世界で同じ言語が広まってくれていたらよかったのにとは思うけど。
A.K.I