悲しいお別れ | 酒とお絵描きの日々/たけなかアトリエ

悲しいお別れ

先程、ご葬儀に出席してきました。

お亡くなりになったのは、友人のご子息。
16歳という若さでした。

友人は一緒に飲むたびにその子の話題で盛り上がるほど、本当に自慢の息子さんでした。
高校から寮に入りアルバイトもしていたようで、そのバイトの帰りに交通事故に遭ったようです。
親に負担をかけないようにバイトし、奨学金目指していつも勉学に励み、就職にも有利になるようにと、その日もバイトに行く直前までTOEICの勉強していたそうです。

なぜこんな立派で親孝行な子が、こんなに子煩悩で愛の深い親の元を、こんなにも早く旅立たないといけないんでしょうか?
友人は喪主挨拶で「子が先立つのは不孝というけど、この子は本当に親孝行な子だった」という言葉が耳から離れません。
同じ年の子をもつ親として彼の心中を思うと、葬儀の間中涙が止まりませんでした。
かつてこんなに悲しく辛い葬儀は経験したことがありません。

身を攀じるように悲しみが溢れる友人の姿は直視できません。
何もできず、言葉一つうまく掛けられない我が身がもどかしい。

あらためて世の無常が身にしみます。
我が子たちが今、健康で生きていることがどんなにありがたいことかを思い知らされました。

友人の話の中でしか知らない息子さんでしたが、この誰からも愛された命は、直接あったことのないひとりのおじさんの胸にも、今を感謝するというあたりまえのことを思い出させてくれました。

子どもというのは未来です。
彼が生きるはずだった未来を、もっとよくするために今一度我が身を振り返り見つめ直してみたいと思いました。

どうか、どうか安らかに眠ってください。

お父さんやお母さん、お兄ちゃんを見守ってあげてくださいね。

合掌