今週も小学生は、開いて立ち上がる絵本作りをしています。



絵本が開いて閉じる動作、単純なのですが、そのときに割と予想外の動き、予想外のカタチに収まったりするので、苦戦している子は多いです。


先日、制作見て歩き中、試行錯誤の悪戦苦闘した末に成功に至ったケースを目撃したので、ご紹介させて頂きます。


3年生の女子Rちゃん、彼女が作りたいのは、泳ぐ「カジキ」。

ノコギリのような鋭い口を持ち、今まさに目の前を横切る小さなエモノを狙っている、そんな瞬間を表現したいとのこと。おもしろい場面ですね。


「てもこのカジキ、なんか違う…。立ち上がるけど、後ろが、こうじゃないんだよなー。」




彼女は自分の中の「こうじゃない」をあきらめず、部品をいろいろ作っては並べたり、直したり、試行錯誤すること数十分。


「もしかして、折れる方向を逆にしてみたらどうかな?」(彼女は何かと報告してくれるタイプなのでわかりやすいです。)


カジキの顔の折れる方向を逆に変えてみたところ、




「先生、上手くいきました!」


なるほど、たたんだ時の顔の動く方向と背中がうまく合致したようで、本人も大変満足した様子。




 机の上のほんの小さな出来事。でも貴重な経験。Rちゃんも粘り強かったなー。すぐにやり方を教えてもらうより、悪戦苦闘があった方が経験値となって残るので、かわいい子には旅をさせることも必要ですね。


小学生の、ひらいてびっくり絵本作りの旅は、この先も続きます。
















 美術クラスは自画像を描きました。鏡を見て写実を狙う派、イラスト調に仕上げる派、いろいろでした。


自画像を描くことでの心理的効果、実際にやってみて思うのは、自分を客観視できるというところでしょうか。


描いていくごとに、たくさんの色の中から選ばないといけない、描き方もどんな感じにするかを選ばないといけない。自然に今この瞬間の自分に合うものを選びます。好きなもの、苦手だと思っていることなどに気づきます。 

自分と対話する時間かな。




先週から展示しております、ジャングルの生きものたちの作品。窓にジャングル風の葉を飾って、その後ろに小学生の色鮮やかな作品を展示しております。


「先生、葉が邪魔です、私の作品がよく見えません」

と数人の生徒さんから苦情がありましたが、それで良い。ジャングルの生い茂った植物をかき分けかき分け、珍しい色鮮やかな生き物を見に行く冒険ツアー気分、味わって頂きたい、です。見えたらラッキー!











「小学生は短冊に願い事書いたのですか?

明日は七夕ですよ。」

中学生に言われてやっと明日が七夕と気づきました。


笹の葉と短冊を置いておく年もありましたが、今年は全く忘れておりました。

叶えたい願い事がたくさんあった事でしょう、ごめんね。アトリエで良ければ来年までお待ちください。

あ、大丈夫ですよ、

来年までだって、あっという間ですから。



さて、小学生は開いて立ち上がる絵本作りに熱中しております。どのクラスも時間が過ぎるのが本当にあっという間で、

「うそ、もう終わり?」

「時計壊れてるんじゃないの〜?」

「終わりの時間ってなんじだつけ?」

キツネにつままれているような感覚を味わっています。

さらに昨日の土曜日は、振替で午前中クラス+午後クラスと昼を挟んで制作した子(小1)もいました。疲れも見せず!お母様(及び弟ちゃん)にはお付き合い頂き感謝致します。


ということで、楽しい絵本作りの様子です。