イースターの卵たち〜ギュンター編 |  ランゲンディンゲン便り

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 Brief aus Rangendingen

 

 

ファッシングが終わり、次はイースター。

 

お雛様も来年までの別れを告げ、

 

いよいよ、<卵たち>の季節到来です。

 

 

 

昔からこの国では卵を細工する伝統の飾りがあり、

 

信じがたいアート、小さいけれど素晴らしい世界が展開。

 

 

 

今日は私たちの友人、ギュンターの卵をご紹介します。

 

 

 

 

 

さあ、この箱の中で本当の卵はどれでしょう?

 

正解者には私から<春のお便り>を送ろうか、と思ったのですが

 

余りにも簡単すぎますね!

 

2つはナチュラルな卵、他はギュンターの作品です。

 

 

 

次はギュンターの面目躍如。

 

<卵の世界>

 

 

 

 

 

卵の中の卵、

 

伝統の<木ろくろ>の技術、様式をふまえて、なおかつの愛情。

 

小さなテーブルの上の卵がどれだけの大きさかって?

 

 

お待ちくださいね!

 

「ギュンター、手を出して」

 

 

作者の手です。

 

小さいです。

 

 

 

ほらほら、小さいでしょ。

 

 

 

引き出し付きの卵。

 

ギュンターのファンタジー。

 

 

 

右下の卵が気になる?  、、、これです。

 

 

 

 

<シナモン>の卵です。

 

たくさんのシナモンを束ねて、卵にしているのでいい香り!

 

 

 

 

これはちょっと、アヴァンギャルドな卵かな。

 

 

 

 

 

 

この2つは二つに割れて物入れにできるようになっています。

 

全部、木です。これは硬いブックスバウム。

 

 

♡

 

ギュンターはドイツ人には珍しい、静かな優しい「清貧」の人です。

 

元は刑務所で働いていて、所長が裁判に出るのを送り迎え。

 

送って夕方まで自由にしていいといわれ、

 

毎日、美術館に通ったそうです。

 

伝統の仕事だけれど、様式の勉強は欠かせない。

 

また、緻密な技術を買われて、今、

 

アンティークのお店に頼まれ、古い家具の修理もしています。

 

同輩の楽器、小さな部品も彼に頼んでいます。

 

私たちの家には彼の他の作品もありますが、またいつか。。

 

 

 

彼は体を病んでいます。

 

でも、化学療法はやめてしまったそう。

 

その後のほうが経過がいいそうです。

 

 

 

もしも、彼の卵に関心のある方、欲しい方、

 

ご連絡ください。

 

私が取りもち、私がお送りします。

 

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彼の木材置き場の小屋です。

 

 

 

 

 

 

 

黄色はドイツで一番に春を告げる花です。

 

 

振り返って、もう一度手を振りました。

 

 

ギュンターに、黄色の花たちにも。。