9/4放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
子供からの「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?」
という質問に武田邦彦教授が応える場面がありました。
武田教授のコメントです。
「もちろん健康を害しますからできるだけ捨ててもらいたい」
「今生産するのが間違ってる。きれいになってから生産しないと。
畑に青酸カリが撒かれたと。青酸カリを除けてから植えて下さい。
これは順序。仕方がないですよ。撒かれたものは撒かれた。
こんなことはいくら言っても仕方がない。
そんなことをグズグズ言わない方がいい」
たかじんさん&辛抱さん
「東北と言っても広いから・・・」のツッコミに対して、
「私ね、今日仙台の北の大関っていって・・・今日、仙台空港から来ました。
この大崎のすぐ北の一関。ここは海を通って放射性物質が落ちてきて0.5マイクロシーベルトになりました。大変に悲しい現実なんですが、東北とか福島の人を助けるには、牛肉を食べるんじゃなくて、別の方法を政府はとらないかん。まず国土を除染してきれいにしてから取り組むという、固い決意がないといけない。」
そのあと予算の話・・・除染に800兆円、
国には1500兆円の貯金があるんだから払える!と発言した上で、
「子供たちを守るためと日本国土を守るために何が必要かということがはっきりすれば、もう原発はやる気を失いますよ・・・今そこが中途半端になってて、子供たちが被爆してもいいなんて言ってるから、結果としてまた原発やろうかなんて議論があった。」
「私はね、農家の方とか全力で救う必要があると思う。我々の同朋だから。救うのはね、僕らが被爆することじゃないですよ。農家の方が1年休業しても大丈夫なようにちゃんとやる。これは日本国のプライドとしてやりたい。」
辛抱さん
「先生、もう一回聞きますよ。東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの?」
「健康を壊します。我々の宝の日本の子供の健康を壊すことは、絶対にやってはいけない。」
そこで、ゲストの「浪花のヤンキー先生」今村克彦氏が、
「あのね、この番組こんなことテレビで言うべきじゃないと思いますよ」
と突っ込み・・・
「言われてることはすごく、極めて当たり前ですけど、やっぱおエライさんねぇ、現場言ってないから言えることであって、お百姓さんが米を集めてきて、なけなしの金でガイガーカウンター買ってやってはる現場見てたら、そんなことは絶対言えないですよ。考え方はあってても、最初の言い方は取り消すべきやと思います!」と反論・・・
「お百姓さんの命よりも子供の命の方が大切だと言ってるんです」
そのあとは、今村氏の「言い方を訂正・・・」との突っ込みと、
武田先生の強気姿勢のバトル&レギュラー陣の武田先生フォロー発言で、
この番組らしいぐちゃぐちゃトークになっていました。
見ていて、主人も私も、今村氏にイラ(-""-;)
いちゃもんつけてるようにしか見えなくて・・・
東北の農家の方たちのためにも、そんなこと言わず食べましょうって言ってるのかと思いました。
この日のことを、ブログではこう語られています。
http://ethankki.exblog.jp/ より一部抜粋
その全ての「東北」で栽培された全ての肉、野菜を食べるなという発言に対してあまりにも極端な発言だと考え、武田氏の発言の訂正を求めました。
「東北」のものを食べて「東北」を救おうなどと言っているのではありません。
また今、国の示した安全基準が正しいかどうかという問題もあり、私たちは何を信じたらいいのか分からない状態にあるのはよく理解できますし、「自分たちの身は自分たちで守ろう」とする考え方も否定しませんが、被災されたそれこそ東北の方々は今も「食べざるをえず」自らの身を守ることも出来ずにいる現実を考えるべきではないでしょうか。
番組では伝わらなかった今村氏の意見です。
今村氏は登校拒否などの中学生の子供達の更正(?)のために、
被災地に連れて行って学ばせるという活動をされています。
心の学びには素晴らしい・・・でも、未成熟な10代の若者を、
被爆の危険のある地に積極的に連れて行くことはどうなんだろう・・・
と、納得しきれないものを感じました。
この番組での武田教授の発言に対しては、番組にも武田教授の在籍する大学にも、たくさんの抗議の電話がきているそうです。
私は、小さな子を持つ親として、妊婦として、東北・関東の野菜・果物は、子供の口にも自分の口にも入れたくありません。
こういう思い、今は普通ですよね。
武田教授が番組で仰った「今生産するのが間違ってる。きれいになってから生産しないと。」という答えが全てだと思います。
だから、抗議する人の真意が分からない・・・・
汚染されてるのは分かってるけど、暫定基準値内には収まってるんだから、データのない健康被害の可能性なんか持ち出さずに流通させろと、言ってるようにしか思えない・・・
とりあえず、子供の心配よりも、復興が優先だと・・・
そう思えば思うほど、現実から目を背けることの無責任さを感じます。
これは、武田教授のブログからの引用です。
http://takedanet.com/2011/09/post_d44c.html より
一関市長さんにはさきほど、同じ内容のメールを差し上げましたが、
メールは私信ですので市長さんのご了解を得ましてブログにて公開いたします。
・・・・・・・・・(市長さんからのメール)・・・・・・
中部大学教授 武田邦彦様
あなたが、9月4日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」に出演中、
一関市の名前を出しながら、今生産するのが間違っているとか、
畑に青酸カリが撒かれた、青酸カリをのけてから植えてくれ、
東北の野菜とか牛肉を食べたら健康を壊す、などと発言したことに対して、
地元自治体の首長として強く抗議します。
あなたは、発言を取り消すつもりはないとも語っていましたが、
本当に取り消す考えはないんですか。それを確認の上、今後の対応を考えていきます。
岩手県一関市長 勝部 修
・・・・・・・・・(以下、ご回答です)・・・・・・
岩手県一関市 勝部 修市長殿
メールでお問い合わせをいただいた件、内容ごとにご返事を差し上げます。
1. 「畑に青酸カリがまかれた」について
テレビで発言するにあたり、できるだけわかりやすく、
しかも科学的に間違いの無いように配慮しました。
放射性セシウム137の{成人、経口}での50%致死量は0.1ミリグラム程度です。
これに対して青酸カリは{成人、経口}で50%致死量が200ミリグラム程度ですから、
青酸カリの方が約2000倍ほど毒性が低いという関係にあります。
「放射性物質は目に見えない」と言われますが、
科学的には「あまりに毒性が強いので、目に見えないほど微量でも死に至るもの」と言えます。
従って、青酸カリは一般的に猛毒であることが知られており、
かつ単離しうる化合物であることから青酸カリを例に出しました。
つまり、放射性セシウムの方が青酸カリより約2000倍の猛毒であり、
それが一般的に知られていないので驚いた方もおられると思いますが、
このようなことこそ政府などが国民に知らせ、
除染しないまま作物を生産するのに慎重にならないいけないと思います。
2. 一関に触れたことについて
すでにこのブログで紹介していますが、
国、自治体などが測定した空間線量をある専門家が地図にしたものによると、
東北では、福島の浜通り、中通り、岩手の一関の汚染が
国内法の規制値を超える可能性があります。
~途中省略~
事実を隠すのではなく、むしろ積極的に毒物を除く除染を東電(できなければ当面は国)が全力でやるべきです。事故から半年ほど経っても「猛毒を他人の土地にまいて知らぬ顔」です。
それを住民の健康を預かる自治体や正しい情報を提供すべきマスコミなどの日本社会がそれを指摘しないことを歯がゆく思っています。この際、農家の方、お子さんの保護者の方、自治体の方が力を合わせて東電に「直ちに除染して、もとの綺麗な国土に戻せ」と求めるのは当然と思います。
しかし、現実は「我慢しろ」、「そのぐらい大丈夫だ」。
「痛みを分かち合う」というように東電がやらなければならないことを国民に転嫁し、正常な国土に戻す行動を遅らせる動きもあります。
このような動きは近年に起こった食品関係の問題と比較するなら、きわめて特殊で、「東電は大きな会社だから追求しない」と感じられます。
でも、その間にも子供は給食などで被曝しており可哀想と思っています。またお母さんは毎日のように食材を選ぶのに苦労しておられます。一刻も早く、除染の加速とともに、生産者、流通が「食材のベクレル表示」をしていただきたいと希望しています。
一関をもとの美しい状態に戻すために市長さんが大変なご努力されていると思います。是非、早くもとの姿に戻ることを期待しております。
草々
武田邦彦
以上、ブログより引用
武田教授の仰ることは、どう捉えても正論ですよね。
なのに抗議が殺到しているなんておかしい!
誰が抗議してるんだろう・・・
被災地の農家の人? 東電の人?
2ちゃんねるの書き込みとか見ても(主人が2ちゃんねらーです)
言葉は毒舌でも内容は至ってマトモです。
本当に、抗議してる人達って・・・???と、思います。