リストラで優秀な日本人技術者はアジアのメーカーへ流れ…そこで見た地獄とは?! | Draft life with blog

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嘘かまことか読む人次第 / True or lie? it depends on yourself

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散々TVで日本大手の家電メーカーの業績不振が報じられています
同時に無能な経営陣連中がバカの一つ覚えのようにリストラを乱発しています

今一度このリストラについてまとめておきますと
希望退職者を募るリストラである場合、優秀な技術者がもっと条件面のいい他社へ移るきっかけになる
ということが間違いなく言えます
私も”派遣業務右上矢印正社員業務右下矢印派遣業務”と仕事を変えつつさまざまな会社を見てきましたが、リストラを実施する会社ではそれが噂されるようになった段階で既に、行動力を持った優秀な技術者の方々は水面下でもっといい職場環境探しを始めていましたね

やっぱり行動派の人
仕事の質に関して貪欲な人は凄いですね
大規模なリストラが始まると、一気に同業種の転職者が多くなるわけですから、より好条件を提示している会社への競争率が高くなるのは必至ですよね
こういう方々は、普段から自分達の業界が置かれている状況、その中での技術的な情報も持っていました
普段会社でランチを一緒にすることが多かったのですが、話を聞いていて非常に勉強になったのを覚えています

だからリストラが始まる前には、転職サイトのエージェントを利用して方々で面接を開始していたようで、正式にリストラが開始された直後には、既に転職先を決定していて、悠々と辞めていきました
辞めるときに飲みに行く機会があったのですが、皆さん一様に
「会社は社員を守ってくれるはず無いし、逆にこちらも無能な経営陣と心中する気は無い」
と言ってたのが印象的でした

日本のハイテク、「甘い誘惑」で海外流出/新日鉄:技術の不正流出「毅然と訴訟!」、経産省:調査これから?

昨今、リストラが原因で日本から高い技術が安易にアジアメーカーへ流出していく事を憂えている記事を良く見かけます
でもこれって無能な会社の経営陣が、会社を辞めるきっかけを与えたその結果なんですよね
技術者が、己の技術を高く評価して雇ってくれる場所に移りたいと思うことはごく当然の考え
好条件を提示されて移籍する、サッカーや野球選手と何ら違いはありません
ヨーロッパの技術者を話しをすると、
「会社の仕事とは、自分のスキル(キャリア)と収入をステップアップするための手段に過ぎない」
と言い切ります
だから彼らにとって転職はごく身近な出来事であり、そこには終身雇用にべったり依存する風習は全く見受けられません
日本でも終身雇用精度が崩壊してずいぶん経ちますが、今後転職という行為ももっと身近になってくるのでしょうね

さて、上で述べた
ポジティブな転職の影には、能力の低い無能な技術者や、潰しの利かない業務に従事する社員達の存在があります
リストラを前にして、彼らはどうなる(する)のでしょうか?
まずは先日話題の記事となっていた、それでも会社にしがみつく社員になる人々

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労働に関する人権云々言って反論する方もいると思いますけど、結局こんな時代実質クビを宣告されるような状態にまで会社が傾いている泥舟状態で、それでもその会社にしがみつく社員って何なんだろうと思いますよ
普通なら、技術を持っている人なら、そんな会社にするような無能な経営者の下を離れて、よりいい環境に移ろうと努力するんじゃないでしょうか?
でもってしがみつき続けた無能な社員は、恐らく最終的には私みたいな派遣業に落ちていくのが一般的な末路になるのではないでしょうか?

しょうがないですよね~
大半の社員は入社してから自主的にに勉強するでもなく、自分のキャリアプランも考えもせず自堕落に生活してきたツケが出ているだけなんですから
夜は女とヤルこと目的の合コン三昧、稼いだ金も週末に憂さ晴らしの買い物、賭博(パチンコ、パチスロ)に注ぎ込むなんて生活を続けてきた低脳な社員がリストラを目の前に出されたら、転職先なんてあるわけ無くて、でも生活のステータスは落としたくないなんてくだらないプライドだけは残ってるから、必至に会社にしがみつくのは当然の心理でしょうね

アリとキリギリス


これで終わらないのが
今回のリストラと海外流出劇
先に述べた優秀な社員の人たち
アジアのメーカーからはその高い技術力とノウハウに注目され、高待遇で呼び込みがかかります

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余録:取締役で迎え、年収は6000万~1億円
取締役で迎え、年収は6000万~1億円。契約期間は3~5年で、数千万円の契約金も支払う。専属の秘書と運転手付きの車を提供し、100平方メートルの広さの家具付きマンションや日本への帰国、家族を韓国に招待する費用なども全て会社が負担する

実際私の知り合いでも数年前にSamsungへ転職した人がいますが、年収は倍以上に増えてました
実際めっちゃ羽振りも良くなってました
それまで飲みに行くと毎回ワリカンだったのが、毎回おごってくれるようになりましたし
あっさりと都内にマンション購入したり、車を買い替えたりと凄い変貌で驚く限りでした

ただアジアのメーカーは、社員の個人業績に対して非常に厳しいことも有名な話です

発展する中国の製造業~知性に対しての厳しい評価とインセンティブ
中国の家電メーカーのハイアール社は、2001年の売上9000億円(輸出3000億円、国内売上6000億円)で中国家電のトップリダーとして成長しています。ハイアール社の特徴は徹底した社員評価主義と情報公開主義です。

ハイアール社では、社内の成果制度で現場での作業には厳しい罰金制度が適用されています。また企業役員月次評価制度で月次の役員評価は公表され、厳しく役員としての役割評価をされます。さらに月次評価制度では、3ヶ月継続して成果が上がらない場合は、再教育と給与半減を実行されます。ハイアール社の最も厳しい制度は、定期定量淘汰制度で毎年、失敗がなくとも企業評価の最下位から10%は常に解雇されます。新規採用者と既存採用者との競争で、どんなに優秀でも下位から10%は社内から淘汰されるのです。会社が下位従業者10%を淘汰しなければ、いずれ市場から100%の社員が淘汰されるという危機感のもとに、社員は解雇され厳しい経営が行われています。

日本企業が中国企業を脅威と見るのはハイアール社を見る限り当然のことです。世界中から帰国する留学組の最優秀人材を迎え入れて、常に役員を含めた社員の10%が淘汰解雇される厳しい制度は、日本企業には到底導入できない制度です。ハイアール社を見ていると、世界的な競争社会の最先端を実現していると思います。


毎年評価の低い社員のうち下位10%は強制的にクビですよ!!

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クールですねぇ
労働組合なんて糞食らえって感じでしょうか
窓際社員なんて全く存在しない、精鋭部隊のみで構成されるハイアール
先日Panasonicは、そんなハイアールにサンヨーの白物家電部門を売り飛ばしたんですよね
でもって最近そのハイアールから、サンヨーの洗濯機の特徴を取り入れた商品が発売されたと

ハイアールアクア、洗濯板効果でタオルをふっくら仕上げるドラム式洗濯乾燥機

何でも食らい尽くすモンスター会社にサンヨーを食わせた結果あちらは確実に成長し、自分は次に食い殺されてもおかしくない位弱体化しているっていう構図が激しく笑えますね
そしてハイアールに投げ込まれたサンヨーの社員達は、今どうしているのでしょうか?
彼らはこの事実を受け入れてハイアールに転籍したのでしょうか?それとも退社した?
毎年休むまもなく革新的なイノベーションを起こし続け、走り続けない限り生き残れない会社、それがハイアールです

Samsungでも同じような制度があるようで、約5年の間昇格が無い低脳社員はクビだそうです
先にも書いたSamsungへ転職に関する抜粋記事の中で、”契約期間は3~5年”とありましたよね
つまり、この期間で本人が持っているノウハウ、技術を全て吐き出させ、更にイノベーションが起こせない、つまり昇格出るような業績が残せないような無能な社員はクビにする精度が垣間見えます

ここまで見ただけでハイアールやSamsungから甘い誘いに乗せられて、数年後にはクビを切られて路頭に迷う技術者が増えることを容易に想像付きませんか?

サムスンから技術だけ盗まれ“用なし”クビ日本人が急増中!?
●韓国からの出戻り組も急増?
前出のベンチャー企業社長によると、もうひとつ大きな変化があるという。
サムスンなど韓国企業に在籍する日本人からの応募が、急に増え始めたというのだ。社長は「履歴書を見ると、日本の一流電機メーカーに在籍した後、サムスンに転職したケースがほとんど。韓国企業に引っ張られたが『用なし』になったのでしょう」と推測する。つまり、サムスンが技術を盗むために引き抜いたが、盗み終えたため、彼らを雇用していく積極的理由がなくなったというわけだ。


今のIT社会の中で働き成功するには、Information Technologyに流されるだけの人間になるか、Intelligence Technologyとして情報に対して正しい判断をすることができる人間になるか
ここが分かれ目になりそうですね