東日本大震災と福島原発の先に日本は何を見出すのか? | Draft life with blog

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嘘かまことか読む人次第 / True or lie? it depends on yourself

福島原発のメルトダウンそして爆発といろいろあった3月でした
原発を通して色々考えることが多く、日本という国を考え直す人も多かったのではないでしょうか

TVでは政府を筆頭に、東大の教授やら、原子力開発関係の有識者が口をそろえて連押してました
「放射能汚染は大丈夫だ、福島原発は直ちに爆発するようなことはない」
シーベルトも/hと/yearの単位も合わせず、数字だけ見比べて大丈夫と連呼する無責任な連中に見えます
仮に放射能で汚染されても、老い先短いから気にならないのでは?
原子力関係者は研究費という名の金が各方面から大量に提供されるので、悪く言うやつなんていないでしょう
いざとなったら国外へ逃亡出来るだけのお金もあるでしょうし

原発推進派の人って、安全性を連呼する割には「そんなに安全ならあなたの家の隣に原発を作っていいんですね?」と聞くと、途端に逃げ出すんですよね
無責任に米軍基地は沖縄にあるべきだって連呼している人と何ら変わりはありません
自分さえよければ他人の事なんて知ったこっちゃないと考える人でなければ、原発が安全なんてなぜ断言できるのでしょうか?
津波に強い原発を作ったところで、今度は直下型の地震が来たらどうするんでしょう
また想定外の地震と言い訳するんでしょうかね



風評被害にも含めた食糧に対する報道もひどい
検出された放射線量に対して国は「ただちに健康へ影響を与えるものではない」と言います
これは口にして即死レベルでない限りは言い続けられる言葉
それではいつまで食べ続けられるのか?と問われると、毎日食べて1年間と答えたりしていました
この問題は原発から漏れる放射性廃棄物(死の灰)が今後どれだけの期間、その程度の量漏れ続けるのかという問題と密接に関係しています
死の灰が漏れない状態になる日にちを明確にしない限り、福島を中心に生産されたものに対する明確な安全宣言も出せないです
更に漏れ出るものを抑えたところで、今度は土壌汚染による作物への影響も考えなければなりません
全てに関して誰もが納得できる答えが導き出せない限り、風評被害も止まらないです
食べる頻度を原発爆発前の日常より控えめにしたところで、結果として3年後にがんを発病して死んで国を訴えたとしたら、国は漏れ出た死の灰との因果関係を認めるのでしょうか?

東京電力幹部は相変わらず現場の情報を客観的に解析できていないです
なぜなら経営陣に原子力の専門家なんてほとんどいないようなので
社長に限って、事故発生当初から仮病でトンズラ
原子力保安院は、いつも俺たちには関係ないよと他人事のような口ぶりで説明
今回の原発事故に対して、彼らからの謝罪って今までありましたっけ?



マスゴミはここぞとばかりに震災バラエティを展開
お涙ちょうだいの話題に飛びつき、被災者にマイクを向けて泣かせて数字取ったと大喜び
しまいには、被災現場を見てアナウンサーもおもわずぽろりと「面白いね!」



震災現場からのレポートを見る度にいつも思うのですが、彼らTVクルーたちは車で現地に入っているんですよね
彼らはTV機材の他、車に乗せられる限りの支援物資を同時に現地に届けたりしているんですよね
それとも取材だけが目的で、現地で震災にあった人たちに対してマイクを向けるだけが自分たちの仕事なんて考えてないですよね

他にも震災報道に関して日本のテレビアナウンサーが吐く暴言が、海外でも報道されています



数字が取れてなんぼのTV業界
帰る家があり、帰ったらふかふかの布団が待っている彼らに、震災や原発事故で苦しむ人々の心情を真摯にとらえようとする姿勢はあるのでしょうか

この他にも、原発の現場で働く人たちの劣悪な環境に関する報道
これって東電による現地社員に対する扱いが酷過ぎるってことですよね
東電社員に対する非難が殺到たことで、、東電側が社員寮のプレートを隠したりする報道がされました
皆それだけ原発事故で感じているストレスが大きいってことなんでしょうね
当然東電経営陣の事故対応、被害を与えた人達に対する対応どれをとっても酷いの限りです
まあ、よくこの経営陣で今までやってきたなと考えると、今回の事故は天災というよりも人災というべきものだと言われるのも理解できます
でも、一般社員にその怒りの矛先を向けることはよろしくないです

今原発の問題に対して声を大にして批判できる人、それは原発建設に一貫して反対の立場を唱え続けてきた人たちだけなのではないかと思ったりします
少なくとも今までの日常の生活の中で原発の危険性に目もくれなかった人々が、今事故にあったから文句を言って騒ぎ立てるのには、ちょっと抵抗を感じるのですよ
確かに泥水をぶっかけられたのは一般市民です
それを笑って許せるハズなんてありません
ただ、ただ怒って相手をぶん殴って終わるのもガキっぽい反応でつまらない気がします
この問題を通して、東電なんかより1段も2段も高い理想を持った人間になる糧とする機会がここにはあると考えたいです
つまり我々はこんなにも危険な原発を黙認してきた自分達にも問題があったことを反省し、次の世代に引き継ぐべきものは何であるかを一人一人が今一度、前向きに考える時なのだと思うのです

日本人はこの震災と原発問題から何を学ぶんでしょうか?
少なくとも、原発に代わるもっと安全でクリーンなエネルギーの模索を今すぐにも始めることが賢い人間の考えることだと思います
今すぐに既にある原発を止めろとか、日本経済を無視した暴論までは考えません
しかし今すぐにでも、原発のような人間がまともにコントロール出来ないエネルギーに生活をゆだねるような現在のシステムを見直し、置き換え可能な代替エネルギーの開発に国家レベルで着手すべきです

結果として新たなエネルギーシステムが出来れば、それは日本が全世界に対して国家レベルで売り込める素晴らしい産業になるのではないでしょうか?
地震に対して安全な原発を売り文句に、今後も引き原発を作り続ける未来とどちらがより建設的でしょうかね

仮に新たなるエネルギー技術を開発したとしても、あえて肥大化するエネルギー消費を抑えるのも政策の一つです
日本の家電は、世界レベルで考えても非常に節電効果の高い製品が多く、品質も高いですよね
あえて国家レベルでエネルギー供給に上限を設けると、各社メーカーはより高効率な製品づくりに着手することになります
こうして国家レベルで省エネ機能が磨かれていく製品に、エネルギーをただ無駄に使い続けるような諸外国の製品が追従できるとは到底思えません
かつてアメリカの車メーカーがガソリンがぶ飲みの車ばかり作っていて、後進国ではありましたが省エネカーの開発を続けた日本メーカーに駆逐されたように
省エネとクリーンなエネルギー開発を模索し磨き続けるその先には、明るい未来が待っていると信じたいです